エレキギターはアンプにつないで演奏することを前提に作られています。アンプが無くても練習はできますが、エレキギター本来の音を楽しむためにはアンプが必要です!アンプを使わないで練習していると、ライブでいざアンプにつないだ時に全く違う音に聴こえることに驚きます。小型のミニアンプでも十分ですので是非揃えておきましょう!
ギターアンプの役割と種類
ギターアンプはエレキギターにつないで、電気信号を音に変換する、スピーカーとして機能するアイテムです。
アコースティックギターはボディが空洞になっていて音を響かせているので、ギター本体だけで音が出ますが、エレキギターのボディには音を響かせるための空洞はありません。エレキギター本体だけでは、弦を弾く小さな音しか出ません。弦の振動をピックアップマイクで電気信号に変換し、アンプを使って音に変換します。
アンプがなくても練習だけはできますが、エレキギターはアンプにつないで音を出すことを前提として作られていますので練習の際にもアンプは是非とも準備してほしいアイテムです。
ギターのアンプは大きく分けて3つの種類があり、それぞれ「真空管アンプ」「トランジスタアンプ」「デジタルアンプ」と呼ばれています。
真空管アンプ
真空管とは、電極を入れたガラスなどの中空の管に電気信号を流して増幅させるためのものです。真空管アンプはこれを利用して強い電圧をかけ、音を飽和させてギターの音を自然に歪ませることができます。
真空管はデリケートな取り扱いが必要になるのですが、そのサウンドは「暖かみのある音」と表現されることが多く、ロックやブルースなどギターミュージックの歴史にしっかり根付いており、多くの人に愛されています。
代表的なアンプとしてはMarshall社のJCMシリーズや、Fender社のTwin Reverbe、Mesa Boogie社のRectifireシリーズなどが挙げられます。
Fender
フェンダー ギターアンプ 65 TWIN REVERB 100V JPN
200,000円(税込)
2019年12月9日 4:03時点
価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点でAmazon.co.jpに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。
トランジスタアンプ
トランジスタアンプとは、トランジスタという電子部品を使って音を増幅させる仕組みのアンプです。真空管と比べて壊れることは少なく、非常に整った音が特徴です。
また、真空管アンプはかかる電圧や真空管そのもののコンディションによって、出てくる音の調子が良い場合や悪い場合があるなど必ずしも安定していないことがありますが、トランジスタアンプはそういった要因に左右されず、安定した音を出せるということも利点のひとつです。
よく「硬い音」と表現されることがありますが、トランジスタアンプの代表格のひとつであるROLAND社のJCシリーズは澄んだクリーンな音が出ることで人気があり、プロミュージシャンにも愛用者が多くいます。メンテナンスがほとんど必要ないことから、日本中の練習スタジオによく常備されている、普及率の高いアンプです。
型番:JC-40
ROLAND
JC-40 ギターアンプ
64,000円(税込)
2019年12月9日 4:03時点
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デジタルアンプ
真空管アンプ、トランジスタアンプともに、名機と呼ばれるような製品が多く存在し、演奏者の好みや音楽性によって様々なアンプが使われてきました。
近年、ギターの音をデジタル変換し、それら名機と呼ばれるアンプのサウンドをデジタルでシミュレートして出す「デジタルアンプ」という種類の製品も多く発売されるようになりました。
デジタルアンプの最大の利点は、「いつでもどこでも同じ音が機材のコンディションに影響されずに出せること」と「様々なキャラクターのアンプやエフェクターを1台で使い分けられること」の2つで、代表的な製品はLine6社のSpiderシリーズです。デジタルアンプのシミュレートを世界的に広めた企業と言っても過言ではないでしょう。
それに続くようにFenderやROLANDなど、各社ともにアンプのモデリング技術を導入し、現在では様々な種類のデジタルアンプが広く普及しています。
Line6
モデリングギターアンプ SPIDER V30
28,600円(税込)
2019年12月9日 4:03時点
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アンプの音の大きさは「ワット数」
ギターアンプは音の大きさを「出力ワット数」で表します。ライブハウスなどに置いてあるものは50ワット以上ものもです。これくらいのものだといくらボリュームを絞っても音が大きく感じられるため、自宅の練習には不向きです。
自宅での練習用のアンプとしては出力が1〜10ワット程度の「ミニアンプ」が最適です。ミニアンプでも出力ボリュームを大きくすると、それなりの大音量は出ますが、音割れしますし、ドラムが一緒に鳴ればかき消されてしまうこともありライブには向きません。あくまで練習用と考えましょう。
ヘッドフォン端子がついているタイプであれば、夜間でも隣の部屋への音漏れを気にせずに練習ができるので便利でしょう。バンドでの演奏を想定したリズムマシーンを搭載した製品もありますので、1人で練習する際にも本格的な練習ができます。
超小型の手のひらサイズのアンプとして、スピーカを搭載していない、ヘッドフォン専用のアンプも便利なアイテムです。
Roland
ギターアンプ マイクロキューブGX MICRO CUBE GX
15,400円(税込)
2019年12月9日 4:04時点
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ROLANDの独自技術「COSM」を使ったアンプモデリング
日本のアンプ・エフェクターメーカーROLAND(ローランド)から販売されている小型アンプです。単3電池6本でおよそ20時間以上使えるので電源のない野外でも音を出せます。
このアンプの特徴は何といってもCOSMというROLANDの独自技術を使ったアンプモデリングで、JC-120、Marshall、Mesa Boogieなど代表的なアンプのサウンドをデジタルで再現した本格的なサウンドが楽しめます。
それ以外にもi-Cube Linkという機能でiPhoneやiPadと接続し、iTunesの音楽を鳴らしながら演奏することもできます。チューナー、コーラスやフェイザーなどのエフェクターも内蔵しており、これ1台あれば練習用としては十分すぎる仕様になっています。
VOX
ヘッドホン アンプ・シミュレーター内蔵 amPhones AC30タイプ
4,820円(税込)
2019年12月9日 4:04時点
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ヘッドフォンをギターに直接つなげて即プレイ可
これまで紹介した商品は「アンプにギターとヘッドフォンをつないで音を出せる」というものでしたが、このamPhonesはヘッドフォンとギターを直接つなげばそのまま音が出てくる、という優れものです。
ギターとアンプをつなぐシールドすら必要ないので、これとギター1本あればどこでもすぐに演奏することができます。また、ギターのみならずベースでも使うことができます。夢中になりすぎて耳を傷めないように音量には注意してくださいね。
今回は、ギターアンプの仕組みや選び方についてまとめました。エレキギターはアンプから音を出すことを前提に作られていますので、エレキギターの本来のサウンドを楽しむためにも、早く上達するためにも是非アンプも準備することをおすすめします。
ヘッドフォン端子やリズムマシン内蔵のものも多く販売されているので個人練習も楽しんでできますね。近所迷惑にならないように音量だけは気をつけて!