ギターアンプの王道「マーシャル」の種類と特徴、おすすめモデル5選

伝統的なアンプメーカーマーシャルのアンプの歴史やJTM,JCM,JVMといった代表的なシリーズ、評価、使い方について解説。それぞれの現行品から何台かのおすすめのアンプを紹介しています。

マーシャルアンプの歴史と種類
現行のマーシャルギターアンプの特徴・評価
マーシャルギターアンプの使い方
おすすめのマーシャルギターアンプ
この記事に登場した専門家

マーシャルアンプの歴史と種類

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん

マーシャルアンプの始祖「JTM」シリーズ

Marshall JTM60
マーシャルブランドとして最初に生まれたプロダクトはJTM45と呼ばれるヘッドアンプです。彼らはフェンダーのベースマンを元にしてアンプを開発しましたが、JTM45ではベースマンとの違いを出すためにアンプとスピーカーをセパレートしたスタックスタイルを選択。古いアンプでありながらも、意外にも深くガッツのあるドライブサウンドが得られます。ミドルレンジの押し出し感も特徴的で、そこからくる太さは大きな魅力だと言えます。

ダントツの普及率。一度は見たことある「JCM」シリーズ

Marshall JCM Slash SIgnture AMP
現在リハーサルスタジオやライブハウスに常設されるアンプとして非常にポピュラーなJCMシリーズが登場したのは1981年のこと。JCM800が発売されたのが81年、JCM900が発売されたのが1990年、JCM2000が発売されたのが2000年直前で、型番にメーカーの意図に感じますね。JCMシリーズのサウンドは高く評価され、世界中に普及しており、そして今なおハードロックの定番アンプとして認識されています。JCM800よりもさらに深い歪みが得られるのがJCM900、さらにきめ細かくハイゲインなドライブサウンドを求められた結果がJCM2000です。
ザック・ワイルドやスラッシュなどのハードロックギタリストが好んで、このJCMシリーズを愛用しています。

サウンドバリエーションが広がった「JVM」シリーズ

Marshall JVM410HJSB & 1960AJSB
JCM800や名機1959を基に現代のフラッグシップモデルとして開発されたのがJVMシリーズ。JVMの魅力はクリーンから超ヘヴィドライブまで幅の広いサウンドとチャンネル数やモードの数にバリエーションを持たせたこと。サウンドは現代のアンプらしくハイレンジで、かつ太く強いコシがあります。多くのサウンドを使い分け、現代の重厚なアンサンブルに対応しなければならないギタリストにとっては大きく魅力的なモデルです。

現行のマーシャルギターアンプの特徴・評価

古くからの名機をモチーフにしながら、積極的に新たな要素や最新技術を詰め込んだマーシャルアンプは多くのプロギタリストに愛用されています。ロックサウンドと言えばマーシャル、というほどに代名詞的なサウンドの評価は絶対的で、少なくともこの先100年ほどで揺らぐものではないでしょう。モデルによってサウンドは当然異なりますが、全体的な傾向としてはトレブリーで激しいバイト感と瑞々しい倍音を持って歪むドライブサウンドが特徴的。難しい操作はなしで、マーシャルを歪ませればとりあえずはそれっぽいサウンドになるのも事実です。

マーシャルギターアンプの使い方

マーシャルのアンプは一部のモデルを除いてゲインとボリュームコントロールが別々になっています。一般的に、ゲインとは入力信号の大きさで、ボリュームは出力信号の大きさを指します。歪みが作られるのはいわば過大入力が原因、そのため、ドライブの深さをゲインで設定して最終的な音量をボリュームでコントロールするのが一般的です。いきなりゲインを上げた状態で電源を入れると意図せず特大の音を出してしまったり、スピーカーを飛ばす原因になってしまったりします。電源を入れる前にボリュームとゲインを0にしてから、少しずつつまみを回してサウンドを調整してみましょう。

おすすめのマーシャルギターアンプ

Marshall 1959SE

名機1959をモディファイした国内限定モデルです。IIチャンネルにインプットした時に深い歪みが得られるようになっており、Iチャンネル使用時にはオリジナルと同様のサウンドです。近年ブラウンサウンドと呼ばれる類のサウンドが大きく人気を得ていますが、もしも現行のマーシャルアンプでブラウンサウンドを手に入れるのであれば本モデルを使用するのがおすすめです。

Marshall 1959SE

232,600(税込)
2018年9月13日 9:48時点
価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点でAmazon.co.jpに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。

MARSHALL JTM45 2245

JTM45 2245はオリジナルのJTM45をモチーフにして部分的に同様のパーツを使い、オリジナル同様にクリアで透明感あふれるサウンドやなめらかでナチュラルなドライブサウンドを実現しています。オリジナル同様にゲインを持たず、ボリュームのみで音量とドライブの量をコントロールすることになります。この仕様は正直なところ時代錯誤ではありますが、独特の味はこれでなければ出ないのでしょう。じりっとしたトレブリーな部分はもちろんですが、豊かなミドルレンジも大きな特徴の1つ。アンサンブルの中でラウドに聞えてくると思います。

MARSHALL JTM45 2245

364,500(税込)
2018年10月17日 14:05時点
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Marshall JCM800 2203

JCM800はメタリカやブラックサバスといった伝説的なバンドを含む80年代以降のハードロック、メタルのシーンを根底から支えたロックアンプです。倍音に溢れたミドルレンジはスムースなドライブサウンドを作り、この点と独特のトレブリーさは相反するようですがバンドアンサンブルの中に馴染みこみ、また激しく抜けて主張するサウンドの大事なポイントになっています。

Marshall / JCM800 2203

241,920(税込)
2018年9月13日 10:25時点
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Marshall JVM410H

JVMは昔のアンプをモチーフにしてリイシューのような形で作られたいくつかのモデルとは異なり、マーシャルが現代のスタンダードなロックアンプとしてデザインしたフラッグシップモデルです。サウンドの基になっているのはJCM800、そして1959、これらを基にしてサウンドは広いレンジに、歪みはより深くヘヴィにデザインされています。4つものチャンネルと3つのモードを搭載しており、単純に計算すると12種類ものサウンドを簡単に作れるアンプです。

Marshall JVM410H

193,001(税込)
2019年10月17日 3:10時点
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Marshall MS4

「とはいえマーシャルそろえたら重いし……でも憧れはあるし……」という方におもちゃがてらおすすめしたいのがこちらの小さなスタックアンプ。高さ25センチでありながら1つのヘッドアンプと夢の2段スタックというスペック。ゲイン、ボリューム、トーン、オンオフスイッチと、必要最低限のコントロールを搭載。9V電池で動かすことができるので、ポータビリティに優れています。外に持ち出すもよし、ロックなインテリアとして飾るもよし、ちゃんと音も出る、という、マーシャルファンにおすすめの商品です。

Marshall MS4

6,089(税込)
2019年12月6日 3:07時点
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世界で最もトラディショナルでポピュラーなアンプメーカーの1つであるマーシャルは、もはやロックギターサウンドの代名詞とも呼べるほどにスタンダードなものとして、世界中のギタリストに愛用されています。時代が進むごとに多くのメーカーが最新のヘッドアンプを開発、販売してきましたがそれでもなおマーシャルアンプは全てのギタリストにとって魅力的なものであり続けています。もしも自分のサウンドを作るためにヘッドアンプを探しているのであれば、せめて1度は試してみるべきアンプメーカーだと思います。

この記事に登場した専門家

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
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