ファズをベースにかけたい!おすすめエフェクター5選

ファズエフェクターについて、その特徴や概要、オーバードライブとディストーションとの違い、使い方について解説。ベース用におすすめしたいZ.VEXやエレクトロハーモニクス、ウェイヒュージなどのペダルを紹介しています。

「ファズ・エフェクター」とは

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
ファズは最もトラディショナルなエフェクターです。バリバリと激しく割れるように歪み、サスティーンを永遠と言えるほどに伸ばします。使用している有名なギタリストとしては言わずと知れたジミ・ヘンドリックスがまずは挙げられます。彼はギターのボリュームによって歪みの深さを自在にコントロールしていました。ギターの信号にセンシティブに反応するのもファズの特徴の1つです。

オーバードライブやディストーションとの違い

ファズはディストーションやオーバードライブといったアンプの歪みをモチーフにしたエフェクターとは全く異なる歪みエフェクターです。もともと歪ませたサウンドとしてはアンプをドライブさせたものしかなかった時代に生まれたのがファズで、そのジリつきながら倍音を豊富に含んだサウンドはギタリストに高く評価されました。

しかし、オーバードライブやディストーションといったエフェクターが登場するとファズは一旦は衰退してしまいます。ところが、その後に現れたZ.VEX社のFUZZ FACTORYなどによって人気は再燃。現在に至ります。

ファズ・エフェクターの使い方

オーバードライブやディストーションは基本的にアンプのドライブを再現したナチュラルなドライブサウンドですが、ファズはよりエフェクティブな使い方が好まれます。イントロやソロなど、フレーズを大きく目立たせたいときにグッとアンサンブルをリードしてくれるのがファズ。劇的にサウンドが変わってしまうので、ドライブ(ゲイン)は0から、ボリュームも少しだけしか上げない状態から徐々に上げていきましょう。

定番のファズ・エフェクターはこれ!

Z.VEX Vexter Series FUZZ FACTORY

ファズ人気を再燃させた張本人がZ.VEX社のFUZZ FACTORYです。ファズを構成するあらゆる定数について事細かにコントロールできるようになっており、ディテールを自在にコントロールできます。しかし、本モデル最大の魅力は何を隠そうそのサウンド。全てをぶっちぎるように吠えまくるブチブチのファズサウンドは弾いたベーシスト全員が衝撃を受けるでしょう。モダンファズの名作ですね、ぜひ一度は試してもらいたいです。

おすすめのファズ・エフェクター

Z.VEX Vextron Series MastoTRON

FUZZ FACTORYを開発したZ.VEX社がベーシストによる使用を考慮したファズ。シリコントランジスタを使用しており、ブチブチと切れすぎないきめ細かさを持つドライブサウンドをベースに、より濃密でエフェクティブな強い脚色感が非常に特徴的です。ベースでの使用を考慮しているだけあってローエンドの濃密さは一般的なファズでは考えられないほど。安価なプライシングであることも非常に魅力的なので、使えるファズを探しているベーシストはぜひ一度試してもらいたい、個人的にイチオシのファズです。

Z.VEX Vextron Series MastoTRON

electro-harmonix Bass Big Muff EH3030

ビッグマフはファズの長い歴史の中でも随一の存在感を誇る伝説的なファズの名機です。本モデルはビッグマフをベース用にアレンジしたもので、ベースに使っても芯がぼやけたり低音が出なくてアンサンブルが崩れてしまうことを防いでいます。ボリューム、トーン、サスティーンといったベーシックなコントロールにプラスして、ミニスイッチによるBASS BOOST、NORMAL、DRYの切り替えが可能です。DRYでは原音をエフェクト音にミックスすることが可能で、これによって存在感のあるベースファズサウンドになっています。

electro-harmonix Bass Big Muff EH3030

Black Cat Bass Octave Fuzz

伝説的なファズ、”Maestro Bass Brassmaster”をモチーフに製作されたのがこちらのオクターブファズ、BLACK CAT BASS OCTAVE FUZZです。信じられないほどに過激で暴れまわるサウンドが大きな特徴で、このサウンドは他に似通ったもののない非常にユニークなものです。ベース用と銘打っているだけあり、原音をミックスするコントロールを搭載しています。

Way Huge WHE214 Pork & Pickle Bass OD/Fuzz

オーバードライブとファズをミックスした一度で二度美味しいドライブペダル。ファズ部分はロシアスタイルのビッグマフをモチーフにしたWAY FUGE WHE408を、オーバードライブ部分は同じくWAY HUGEのWHE201が使われています。原音を自在にミックスすることが可能で、ボリュームとトーンは原音とエフェクト音をそれぞれ独立してコントロールできます。シンプルな構成ではありますが、非常に実用的。完成度の高い一台です。
ファズが好きなベーシストは非常に多い印象がありますが、実際のところベースに使えるファズはあまり多くはない印象も同時にあります。これはファズがベースとしてサウンドする上で重要な低域をごっそりと持っていってしまうのが原因ですが、近年ではそこをカバーしている製品も多くラインナップされています。特に今回紹介したいくつかの製品は派手でベースに使っても成立するものばかりです。特にMASTOTRONは一般的なファズとは全く違うサウンドで、個人的にとてもおすすめの1台です。ぜひ試してみてください。

この記事に登場した専門家

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
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