ベース改造のススメと交換用アイテム8選!

エレキベースの改造について、ピックアップ交換やブリッジの交換、フレットレス加工などの改造の種類について解説します。また、それらに伴って必要なおすすめのパーツ、塗料なども紹介します。

ベースの改造

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
今持っているベースで物足りなくなった時、新たなベースを購入するのも悪くない選択肢ですが、そのベースを改造してより高品位なものに、または自分好みなものにしてみるのはいかがでしょうか?

例えばピックガードを交換するとルックスは大きく変化し、またピックアップをハイグレードなものに交換すると出音のクオリティは大きく向上します。今回は改造のためにおすすめのパーツや方法について紹介しようと思います。

ビジュアル面の改造

初心者でも変えやすいピックガード

ピックガードはボディトップの大部分を覆うパーツで、ルックスに大きな影響を与えます。一般的にはフェンダーが採用していたトラディショナルなカラーが流通していますが、最近ではミラーやクリア、木製などの種類も存在します。

また厚みにより弦とのクリアランスが変わるため、演奏性にも大きく影響を与えることでも知られています。特にスラップを重用するベーシストにとって、この点は無視できないでしょう。

ALLPARTS ( オールパーツ ) Tortoise Pickguard for Jazz Bass ジャズベース用ピックガード TOR3P タートル 3プライ/ 8049

ALLPARTS ( オールパーツ ) Tortoise Pickguard for Jazz Bass® ジャズベース用ピックガード TOR3P タートル 3プライ/ 8049

コントロールノブ

コントロールノブは演奏中によく触る部分なので、パーツによっては操作性に大きく影響すると言えます。

例えば、ノブ同士の間隔が狭めのデザインの場合には、ノブ自体が大きいと隣り合うノブが邪魔になってしまい、操作性は悪くなってしまいます。その点は小さいノブを使えば簡単に改善できますね。交換が簡単なので自分らしさを容易に表せるのも魅力ですね。

ALLPARTS KNOB 5058 Black Knob Set for Jazz Bass コントロールノブ

ALLPARTS KNOB 5058 Black Knob Set for Jazz Bass コントロールノブ

ボディの塗装

塗装を塗り替えることをリフィニッシュと言い、リフィニッシュは好みの塗装や薄さに変更するため、もしくはダメージの補修のために行われます。

塗装の種類にはポリウレタン、ラッカー、オイルなどの種類があり、安価なモデルではポリウレタンが多く採用されています。ポリウレタンは一度に厚塗りしやすいために手間(コスト)がかかりません。

ラッカーは厚塗りができないため、十分な塗膜の厚さを確保するのに手間が必要ですが、薄く仕上げることが可能なため、高品位な塗料として知られています。

稀に見られるオイルフィニッシュは塗膜を作らないため、手触りが木材に対してダイレクト。日本人には馴染みやすいフィニッシュかもしれません。

XOTIC/XP-OG1(Xotic Oil Gel:60ml)

XOTIC/XP-OG1(Xotic Oil Gel:60ml)【エキゾチック】

楽器の命、チューニング精度を上げる改造

ペグ

ペグは弦を巻き上げるのに使われるパーツで、当然チューニング時の操作性や安定性に大きな影響を与えます。

また、見逃せないのは重量。ペグの重量が重くなればなるほど当然ヘッドの重量は上がり、逆に軽くなればなるほど当然ヘッドは軽くなります。これによりヘッド落ちを改善できるほか、サウンドの微調整も可能です。

少しマニアックですが、例えば3・4弦には重いペグ、1・2弦には軽いペグ、のようなカスタムをする方もいます。

Fender フェンダー チューニングペグ PURE VINTAGE 70S BASS TUNERS NICKEL/CHROME

Fender フェンダー チューニングペグ PURE VINTAGE 70S BASS TUNERS NICKEL/CHROME

ブリッジ

ブリッジは、ナットと並んで弦を支える支点のパーツとして、非常に重要な役割を担います。種類によっては重量が異なるのは当然ですが、実は角度も大きく注目してもらいたいポイントです。

ボールエンドからサドルまでが長く取られているデザインの場合には、短いデザインに比べて折れ曲がる角度がゆるくなり、ベースによってはサスティーンや不振動が改善されることがあります。

HIP SHOT ヒップショット ベース用ブリッジ 4 String B style Bass Bridge Aluminum Chrome

HIP SHOT ヒップショット ベース用ブリッジ 4 String B style Bass Bridge Aluminum Chrome

ナット

ナットはブリッジと並んで弦を支える支点のパーツです。特にローフレットにおける演奏性には大きな影響を及ぼし、弦溝の深さが適正でなければ不必要な力が入り弾きづらさを感じるでしょう。

また、弦溝の幅が適切でなければ詰まるようなサスティーンの短さやビビリが問題になることがあります。

素材としては牛骨がポピュラーですが、カーボンやブラスが使われることもあり、サウンドや耐久性に大きく影響します。

Fenteer エレクトリックベース ブラス ブリッジナット 弦ナット 溝付き 4弦ベース用 パーツ  全2サイズ - 38mm

Fenteer エレクトリックベース ブラス ブリッジナット 弦ナット 溝付き 4弦ベース用 パーツ  全2サイズ - 42mm

はんだごてを使う電気系統の改造

ピックアップ

ピックアップは弦振動を拾い、電気信号に変換するマイクの役割を担います。サウンドのクオリティには大きな影響を及ぼし、もしも今取り付けられているピックアップが安価なものであれば交換することで大幅なサウンドのアップグレードが見込めます。新素材の導入も盛んに行われており、セラミックマグネットやフェライトマグネットなどを使った新デザインのピックアップも登場しており、トラッドなものとは異なる方向性を持っており、新たなサウンドを模索するミュージシャンたちにとってそれらは試す価値のあるものではないでしょうか。

Dimarzio DP149/Ultra Jazz Pair/BK

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ジャズベースがパワフルな音に変わる「シリーズ/パラレル切り替え」

ジャズベースは通常2つのシングルコイルピックアップをパラレルでワイヤリングしてハムキャンセルの効果を得ています。このワイヤリングをスイッチ1つで一般的なハムバッキングピックアップのようなシリーズ接続に切り替える機能を搭載するカスタムもオススメです。これにより、より大きな音量と張り出したミドルレンジが得られ、より広い音作りが可能になります。
jazz bass pickup layout

コンデンサ

コンデンサは「高音域を通しやすい」という特性を利用されており、主にトーンコントロールにおいては重要な役割を担います。トーンコントロールはコンデンサを使って高音域だけをボリュームコントロールするような機能であり、コンデンサのチョイスでどれほどの帯域を通すのか、つまりどれほどの帯域を削るのかを調整できます。トーンコントロールを10のままであればコンデンサによる差異は出ない、という意見もありますがこれは嘘です。大きい容量のコンデンサに比べると、小さい容量のコンデンサの方がトーン10の時点でのレンジが広く取られます。

オレンジドロップ コンデンサー 0.022uF SPRAGUE ORANGE DROP 715P 223 600V

オレンジドロップ コンデンサー 0.022uF SPRAGUE ORANGE DROP 715P 223 600V

配線

配線材を交換することで、サウンドのレンジ、方向性の微調整をしたりノイズを少なくしたりすることができます。また、安価なモデルでは配線のクオリティが低くトラブルが起こる可能性が低くありません。その点について、配線をやり直すことでトラブルを回避できます。配線材には大きく撚り線と単線があり、撚り線はよりナローなレンジで濃密なサウンドが、単線はワイドなレンジで繊細なサウンドが得られます。

フレットレス加工

Fretless bass
ベースの改造として、フレッテッド仕様をフレットレス仕様に変更する事例も多くあります。一般的にフレットレス加工を行うにはフレットを抜いて埋め直し、指板面を整える必要があります。これらの加工の難易度は非常に高いため、出来ればリペアショップに任せた方がいいでしょう。かのジャコパストリアスが自らフレットレス加工を行ったという話がありますが、これには後日談があり、強度的に問題があったためにリペアマンが改めて加工し直したのだそう。

元の状態に戻せなくなる改造は慎重に!

個人的にはベースを自らの手で改造するのには大賛成です。改造することで構造への理解が深まり、さらに優れた演奏ができるようになるでしょう。私の店「Geek IN Box」のようなショップに依頼するのはもちろん、DIYでのカスタムにもトライしてみてください。

ただし、オススメしたいのは失敗しても問題のない、可逆の加工のみ。後戻りができない木工加工や、ダメージを与えてしまいかねない部分の加工についてはリペアショップにお任せすることをオススメします。
 Bass Shop Geek IN Box
Bass Shop Geek IN Box>>

自分のベースをカスタムする楽しみ

エレクトリックベースは多くのパーツを使って構成されるもので、また追加できる要素も多くあるために改造の余地が多くあります。エレクトリックベースを趣味とする方が楽しむのは必ずしも演奏のみならず、改造も楽しむ方が多くいます。ピックアップやブリッジの交換自体は可逆の作業のために気に入らなければ元に戻すことも可能。改造については積極的に楽しむべきエレクトリックベースを使った遊び方の1つと言えるかもしれないですね。

この記事に登場した専門家

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
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