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近年流行するDクラスアンプを広く普及させたパイオニア的存在、マークベースのアンプについて、特徴や音作り、マーカス・ミラーシグネイチャーモデルなどを解説します。ヘッドアンプ、キャビネット、コンボアンプ、それぞれおすすめのモデルも紹介します。
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目次
マークベースアンプの特徴
軽量小型の高いポータビリティ性
Dクラスの小型アンプは、従来のヘッドアンプを超えるほどの大きなマーケットに成長しましたが、その成長曲線はマークベースの人気と比例していると言ってもいいかもしれません。Dクラスアンプのマーケットにおいては、それほどまでにマークベースの存在感は高いものだと言えます。
小型で軽量なためにエフェクターボード1つ分程度の負担で持ち運びが可能で、このポータビリティ性能の高さは電車移動がメインのミュージシャンにとってはあまりにも魅力的です。
ガッツのあるミドルレンジ
一般的にDクラスアンプはフラットな音質特性であると言われますが、マークベースの場合はそのイメージとは少々異なるサウンドを持ちます。大きく張り出したミドルレンジはベースサウンドにガッツをもたらし、アンサンブル内におけるベースサウンドの可聴性を大きく高めます。
特にこの手の小型アンプが使用されるシチュエーションは、リハーサルスタジオやサイズの小さいライブハウスであることが多く、その限定的でありながらも高い需要によくマッチしています。
マークベースアンプでの音作りの肝「VLE」と「VPF」
マークベースのアンプで音作りをする上で、肝となるのはやはりオリジナルコントロールであるVPFコントロールとVLEコントロールでしょう。他のアンプにはない、マークベース独自の仕様なので、初めて触る方は戸惑うかもしれませんが、端的に説明するなら、特定の周波数をコントロール1つで劇的に操作できるという、音作りをシンプルにしてくれるための機構です。
暖かみのあるヴィンテージサウンドを容易に表現する「VLE」
VLEとはVintage Loudspeaker Emulatorの略称で、大型スピーカーやヴィンテージスピーカーの持つ、いなたいレンジ感を再現するためのフィルターで、高域を減衰させます。60年代、70年代のクラシックロックやR&Bのようなローファイなベースサウンドを求める場合はこのVLEを回しながら音を作ると良いでしょう。
エッジの効いたドンシャリサウンドを再現できる「VPF」
VPFはVariable Preshape Filterの略称で、低域と高域をブースト、中域をカットしてサウンドの輪郭を強調するEQコントロールです。スラップサウンドや、メタリックなヘヴィサウンドを出したい場合にこのVPFが役に立ちます。
VLE、VPFともに、どちらも上げ過ぎると極端なサウンドになってしまうので、0からスタートして少しずつサウンドを聴きながら調整するのがおすすめです。どちらのコントロールも、あまり好みの周波数が変化しないと感じる場合は、どちらもゼロに設定しておけば音に影響しなくなるため、通常のアンプと同様にイコライザー部分のみで音作りをしても構いません。
トップベーシスト、マーカス・ミラーのシグネチャーモデルも!
マイルス・デイヴィス、デヴィッド・サンボーンなどの超一流のブルージャイアントのプロデュース業や、ソロでの活動も大きく評価されるレジェンドベーシスト、マーカス・ミラーは自身のシグネイチャーモデルをマークベースから発売しています。
ヘッドアンプ、コンボアンプ、キャビネットと同時に、全てのジャンルにモデルが展開されていることからも、いかにマークベースがこのシリーズに力を入れているのかがわかるでしょう。要チェックのシリーズです。
Markbass LITTLE MARCUS 500
ULTRA LOW、LOW、MID、HIGH MID、HIGH、と5つの細かなパラメトリックイコライザーを搭載し、きめ細かなサウンドを作り込む機能を持ちます。
一方、VPFとVLEコントロールに変わって、OLD SCHOOLとMILLERIZERというコントロールを搭載。これはそれぞれをマーカス仕様にアレンジしたものであると言えるでしょう。ミドルレンジを細かく調整することで、マーカスらしいサウンドを再現するだけではなく、ベースとして重要なレンジを完璧な調和をもってイコライジングできます。
Markbass LITTLE MARCUS-Marcus Miller signature heads- MAK-LMM500
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Markbass LITTLE MARCUS 1000
前述のモデルと同様のコントロールを持ちながら、最大1000Wの出力を持つモンスターアンプ。OLD SCHOOLとMILLERIZERコントロールはもちろん、5バンドのイコライザーも、大ヒットモデルlittlemark3とは異なるアレンジが施されており、マーカスの志向するサウンドが十分に楽しめるでしょう。
ハイパワーでありながらも軽量、コンパクトなシャーシは特別な点で、重さはわずか2.4kg。徒歩移動のミュージシャンにとっては心強いスペックです。
Markbass LITTLE MARCUS 1000 マーカス・ミラー・シグネイチャーモデル
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59,800
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人気のマークベースアンプ
Markbass Little MarkIII
マークベースのフラッグシップモデル。最大500Wの出力にLOW、MID LOW、 HIGH MID、HIGHの4バンドイコライザーを搭載。VPF、VLEコントロールと合わせて大幅に、また繊細に、サウンドメイクを行うことが可能です。
サイズはわずか27.6×7.1×25.5cm、重量は2.9kgとコンパクトで、今までにないポータビリティを実現しています。
Markbass Little MarkIII
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90,750
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Markbass MAK-NY121
サイズはわずか38.3×5.8×43.2cm、重量は13.3 kgと、12インチスピーカーを内蔵するスピーカーキャビネットとしては最軽量の部類に入るでしょう。
自らキャビネットを持ち運ばなければならないベーシストには最適なモデルで、このサイズでありながらも許容入力400を誇る十分なサイズです。100人程度までのキャパシティにはメインスピーカーとして、大型のステージではモニターとして、十分に活躍します。
型番:MAK-NY121
Markbass キャビネット MAK-NY121
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86,889
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Markbass MiNi CMD 121P
ポータビリティの高さとサウンドの良さを兼ね備えた軽量コンボアンプ。アンプとスピーカーを合わせてわずか13.3kgと、持ち運び可能な重量に収めながら、このサイズだとは信じられないローエンドの豊かさ、ダイナミックレンジの広さが特徴的なサウンドです。
別のスピーカーキャビネットを追加できる拡張性の高さも特徴的で、非常によくデザインされた名機であると言えます。
型番:MAK-MC121P
Mark bass ベースコンボ MiNi CMD 121P
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129,600
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近年ベースアンプのマーケットで大きな存在感を放つイタリア初のアンプブランド、マークベース。次々に新製品をリリースしてそのどれもが高く評価されており、常に注目するべきブランドであると言えます。
ミドルレンジが豊かでベースアンプらしいファットな音色は、フラットな音色とは異なるものですが、その特徴はベーシストにとって非常に有用なもので、高く評価される主な要因だと思います。コンパクトなベースアンプを探すとき、マークベースは真っ先に試すべきアンプであると言えます。
公開日:2018年06月29日
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