老犬がごはんを食べないときの対処法とおすすめサポートグッズ9選

ワンちゃんがごはんを食べなくなってきたら、まずは動物病院で獣医さんに診てもらうのが先決。診断を受け、なぜ食べなくなったのかをしっかりと理解した上で「どのように食事を与えるか」を考えることが重要です。今回は、特に老犬がごはんを食べない原因や対処法、食事のサポートグッズをご紹介します。

ごはんを食べない原因として考えられるものは?
老犬がごはんを食べないときの対処法
老犬用のドッグフードってどんなもの?
ドッグフードを食べなくなったときにあげたい食事
ごはんを食べやすくするサポートグッズ
この記事に登場した専門家

ごはんを食べない原因として考えられるものは?

老犬ホーム情報サービス「老犬ケア」
森野竜馬さん
先述したように、ワンちゃんがごはんを食べなくなったら、まずは動物病院に連れて行きましょう。食事はトイレと共にワンちゃんの健康状態の変化のバロメーターです。

「老犬だから…」と飼い主さんの自己判断で対処してしまうのは、病気の発見が遅れるなど、とてもリスクが高い行為です。きちんと獣医師の診断を受け、ワンちゃんがごはんを食べないのはどうしてなのか、食べない原因を正しく把握してから対処法をとるようにしてください。
診察を受ける犬
病気というわけでもなく、年をとったワンちゃんがごはんを食べないときに考えられる原因はいくつかあります。

  • 消化器系の機能が低下し、食が細くなっている
  • 嗅覚が落ち、食べ物のにおいを感じなくなっている
  • 筋力が低下し、食べる姿勢が辛くなっている
  • 歯が悪くなっている

このような理由が挙げられます。これらの理由は、老化による機能や運動能力の低下が主ですが、病気が原因でごはんを食べなくなることもあります。

老犬がごはんを食べないときの対処法

年をとったワンちゃんが、先述したような理由でごはんを食べられなくなっている場合の対処法をいくつかご紹介します。

食事を食べやすく加工する

今まで食べていた固形のごはんでは固くて噛みきれないという場合は、ごはんをふやかしたり潰したりして食べやすくしてあげましょう。

嗅覚が落ち、においを感じないことで食べなくなったワンちゃんには、電子レンジなどでごはんを温めて、においを立ちやすくしてからあげるのもおすすめです。

市販の固形の食事は食べられないという場合は、粉末タイプのごはんもあります。粉末タイプのごはんは、粉を水で溶かし、ワンちゃんが食べられる固さで作ることができます。そもそも固形が食べられないワンちゃんには、流動食のような液体のごはんやペースト状のごはんをあげるという選択肢もあります。
ごはんを食べる犬

ごはんをあげる姿勢に気を付ける

食べる姿勢が辛いワンちゃんには、ごはん台や角度の付いたボウルなどを使い、食べやすい姿勢を作ってあげると良いでしょう。持ち手が付いた食器をワンちゃんの顔の前に持っていき、食べさせてあげるのもひとつの手です。

また、高齢になると飲み込む力も低下していきます。飲み込むことが難しいワンちゃんは、頭を高くしてあげ、食事が口からのど、胃まで自然と落ちていく状態を作ってあげましょう。食べさせた後に、体をさすって食事が落ちていくようにしてから寝かせると、自然と食事が喉から胃に流れていき、吐き出しにくくなります。
ごはんを食べる犬

サポートアイテムを使う

自分でごはんを食べられないワンちゃんには、流動食のような液体の食事を、針のない注射器に入れて飲ませてあげるのもおすすめです。ペースト状の食事であれば、スプーンで口の周りに塗り付けるようにしてあげることもできます。

老犬用のドッグフードってどんなもの?

老犬用のドッグフードは、ごはんを食べなくなったワンちゃんにあげるものというわけではなく、肝臓や腎臓の機能が低下してきていることが前提の食事になります。

病院で処方される以外にもペットショップなどで購入することも可能です。市販のものは対象年齢が書かれていることが多いので、ワンちゃんの年齢に合わせて選びましょう。最近では、犬種ごとに販売しているメーカーもあります。

ただし、老犬用のドッグフードは脂質などを抑えているものが多いため、美味しくないと感じるワンちゃんもいます。その際はワンちゃんの好きな食材が入っているものを選ぶなど、工夫してあげると良いでしょう。また、ワンちゃんによってはアレルギーを持っている子もいるので、アレルギーのある食材を使っているものは避けてください。

ヒルズのサイエンス・ダイエット

消化に良い自然食材を使っている老犬用のドッグフード。高品質のたんぱく質や科学的に証明された抗酸化成分を配合しており、ワンちゃんの健康維持に役立ちます。

また、最新の栄養学に基づき、約50種類の栄養素をバランスよく含んでいるため、ワンちゃんにとって必要な栄養素を過不足なく摂取できます。ワンちゃんの犬種や年齢に合わせて様々な種類が販売されており、小型犬用は食べやすいよう小さめの円形になっています。

シニア 高齢犬用 7歳以上

ヒルズのサイエンス・ダイエット シニア 高齢犬用 7歳以上

シニア 小型犬用 高齢犬用 7歳以上

ヒルズのサイエンス・ダイエット シニア 小型犬用 高齢犬用 7歳以上

ロイヤルカナン

ロイヤルカナンのドッグフードは、ワンちゃんの犬種に合わせてそれぞれ最適な栄養バランスで作られています。たとえば、太りやすい体質のゴールデンレトリバーやラブラドールは低糖質かつ高たんぱくに、骨や関節に負担がかかりやすいダックスフンドはカルシウムとリンをバランスよく配合した内容になっています。

子犬用から販売されているので、小さい頃から同シリーズのドッグフードを食べさせるのもおすすめです。

ゴールデンレトリバー 専用フード 中~高齢犬用

ロイヤルカナン ゴールデンレトリバー 専用フード 中~高齢犬用

ダックスフンド 専用フード 中~高齢犬用

ロイヤルカナン ダックスフンド 専用フード 中~高齢犬用

プードル 専用フード 中~高齢犬用

ロイヤルカナン プードル 専用フード 中~高齢犬用

ドッグフードを食べなくなったときにあげたい食事

デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食

高たんぱく、高カロリーの流動食。原材料に低乳糖を使用し、消化器系が弱くなった老犬でも消化しやすい食事です。ただし高カロリーなため、ワンちゃんによってはカロリーの過剰摂取になることも。あげる前に獣医さんに確認を取ると良いでしょう。

デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食

森乳サンワールド ワンちゃんの介護食

粉末タイプの「森乳サンワールド ワンちゃんの介護食」。混ぜるぬるま湯の量によって固さや噛みごたえを調節できます。免疫力を保つたんぱく質ラクトフェリンや、お腹の調子を整える動物用ビフィズス生菌など、健康を維持するために必要な成分がバランスよく配合されています。

森乳サンワールド ワンちゃんの介護食

ニュートリカル 犬用

高カロリーなペースト状のサプリメント。液状の食事を舐めることや飲み込むことが難しいワンちゃんにおすすめです。顎の裏に塗り付けてあげるだけで少し食べることになるので、自然と栄養価の高い食事を摂取できます。こちらも与える際は獣医さんに相談しましょう。

ごはんを食べやすくするサポートグッズ

HARIO わんテーブル

ワンちゃんの食べる姿勢を楽にしてくれる「HARIO わんテーブル」。パーツは全て丸洗いできるため、食事の際に汚してしまっても安心です。本体下に敷く滑り止めのマットを使えば、テーブルが動いて食べづらいということもありません。

HARIO マルプレ

食べやすいように角度がついた「HARIO マルプレ」。お皿に角度がついているものの、安定感抜群でそり返しがついているため、中のごはんがこぼれにくくなっています。お皿は日本製の有田焼を使用しており、熱湯での洗浄や電子レンジでの使用、食洗機もOKです。

HARIO BUHIプレ

フレンチブルドッグ専門誌「BUHI」とHARIOが共同開発した「HARIO BUHIプレ」。フレンチブルドッグの顔がすっぽりと入るサイズになっています。可愛いフレンチブルドッグ型のシリコンマット付き。

ペティオ zuttone 持ち手付食器

寝たきりのワンちゃんや食事の姿勢が辛いワンちゃんにおすすめの「ペティオ zuttone 持ち手付食器」。持ち手に手を添えてワンちゃんの口元に運んであげることで、頭を下げることなく楽な姿勢で食べさせることができます。器のサイズは3種類。ワンちゃんの大きさに合わせて選びましょう。

ポンポリース ペット用ソフトスプーン

缶や食器にスプーンがぶつかった時に鳴る「カチャカチャ」音をなくしたソフトスプーン。シリコン製なので口当たりもよく、スプーンを噛んでも歯が傷つきません。老犬の介護食だけでなく、子犬に離乳食を与える際にもおすすめです。

ポンポリース ペット用ソフトスプーン

森乳サンワールド 注入器 注射型注入式

流動食などを与える際に便利な注射器型の注入器。一度に摂取しすぎるのを防止する、10mlの小型容器になっています。液状の食事はもちろん、粒感の残る流動食もチューブ型乳首を使用することで楽に与えることができます。

森乳サンワールド 注入器 注射型注入式

繰り返しになりますが、ワンちゃんがごはんを食べられない原因を飼い主さんだけで判断するのはNGです。病気なのか老化によるものなのか、まずは原因をはっきりとさせましょう。病気ではなく、老化によって食べるのが難しくなっているのであれば、今回ご紹介した対処法などで、ワンちゃんが少しでもごはんを食べられる方法を探ってみてください。

固形の食事が難しくなってきたら、流動食やペースト状の食事など、噛む・飲み込むことに負担がない食事に切り替えるのもひとつの方法です。ただし、これらの食事は高カロリーなものが多いため、与える際には必ず獣医師に相談してくださいね。

この記事に登場した専門家

老犬ホーム情報サービス「老犬ケア」
森野竜馬さん
国内最大級の老犬ホーム情報サービス「老犬ケア」を運営する「リブモ株式会社」代表取締役。全国各地に自ら足を運び、50を超える老犬ホームの現地訪問や、老犬介護経験者へのインタビューを通じて、老犬介護に関する情報を収集。日々老犬ケアに寄せられる相談や、取材に裏付けされた確かな情報をもとにした、老犬介護サービスへの正しい理解と認知向上のため活動している。
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