【加工・素材別】フライパンの寿命は?|買い替えの目安や長持ちさせる方法を紹介

【加工・素材別】フライパンの寿命は?|買い替えの目安や長持ちさせる方法を紹介

BestOne編集部

2024年04月29日時点の最新価格で比較できます

毎日のように調理に使うフライパンですが、最近食材が焦げ付くようになってきた、というときに悩むのが買い替えのタイミングです。今回は気になるフライパンの寿命について紹介。調理面の加工や使われている素材別の平均的な寿命に加え、フライパンの買い替えの目安や、長持ちさせるための方法を解説します。また、買い替えにおすすめのフライパンもピックアップしているので、新調するか悩んでい方はぜひ参考にしてみてください。

この記事に登場する専門家・担当者

オールアバウト Best One編集部 キッチン担当
オールアバウト Best One編集部
キッチン担当
BestOne編集部で調理器具・キッチン雑貨から食品まで、キッチンや食べ物にかかわる商材を発信。メンバーは、年齢層も幅広く、一人暮らしから主婦まで性別問わず幅広く在籍しています。フライパンや冷蔵庫・炊飯器などを比較し、ユーザーの皆さんにお気に入りの1つを見つけていただくために、商品の選び方やメリット・デメリットを調査してわかりやすく解説しています。
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目次
フライパンを買い替える目安は?
フライパンの寿命は何年?
フライパンの加工を長持ちさせる5つのコツ
買い替えにおすすめのフライパン3選
まとめ
この記事に登場した専門家

フライパンを買い替える目安は?

ここからはフライパンを買い替える目安となる4つの症状を紹介します。フライパンは寿命が近づくと、さまざまなサインが表れるもの。一方で、実際に買い替えるべきかどうか判断に迷う、というケースも多いと思います。そんなときはぜひ下記の項目をチェックし、ご自宅のフライパンを新調するか決めるための参考にしてみてください。

食材が焦げ付きやすくなったとき

食材が焦げ付きやすくなったとき
買い替えどきの目安の一つが「食材が焦げ付きやすくなる」というものです。現在、売られているフライパンの多くは、調理面に食材のこびりつきを防ぐための加工(コーティング)が施されています。ただし、これまでと同じ油の量と火加減で調理しても、食材が焦げ付いてしまう、こびりついてしまう、という場合はこの加工が劣化したり、はがれたりしているという恐れも。実際に調理にも支障が出てきているため、買い替えをおすすめします。

調理面の加工(コーティング)がはがれてきたとき

調理面の加工(コーティング)が目に見えてはげてきたときも買い替えどきです。フライパンとして使用はできるものの、調理中の料理に、はがれた部分が混ざってしまうことも。また、コーティングがはがれていると食材が焦げ付きやすくなる、汚れが落ちにくくなる、などの症状も出てきてしまうため、なるべく早く買い替えるのがおすすめです。

鉄製フライパンがサビてきたとき

鉄製フライパンがサビてきたとき
加工済みのフライパンよりも耐久性が高く、寿命も長いとされている鉄製フライパンですが、調理中の傷や保管前の乾燥不足などが原因で、表面にサビが発生してしまうことがあります。少量のサビであれば、紙やすりなどを使ったお手入れによって改善する可能性はあるものの、サビがひどいときには交換時期と考えて、新しいフライパンを購入するのがおすすめです。
 
また、軽いサビであっても、お手入れに失敗すると、傷が付いたり穴が空いてしまったりすることもあるため、なるべく手間をかけたくない方や、お手入れに自身のない方も買い替えた方が無難でしょう。

持ち手部分に故障がみられるとき

調理中にフライパンの持ち手部分がグラつく、本体と持ち手の接合部分が緩い、持ち手が取れてしまった、などの症状も買い替えのサインです。持ち手が故障したままでの使用は、単に使いづらいだけでなく、ヤケドなどのケガにつながる恐れもあるため、注意が必要。メーカーによっては修理サービスに対応していることもあるため、お祝いでもらった高級なフライパンなど、どうしても捨てたくない大切な品の場合は、メーカーのホームページなどを確認してみることをおすすめします。
なお、フライパンの使い方の記事では、種類別にフライパンを長持ちさせる方法を紹介しています。ぜひこちらも合わせてチェックしてください。
フライパンの使い方を見る フライパンの使い方を見る>>

フライパンの寿命は何年?

現在売られているフライパンの多くは、フッ素樹脂やセラミックなどによる加工(コーティング)を調理面に施しており、フライパンの寿命年数も加工の耐久性によって左右されます。ただし、寿命はおよそ1~3年ほど。一方、加工なしのフライパンは素材の違いで10年ほどのものから半永久的に使えるものまで、さまざまです。ここからは加工別、素材別のフライパンの寿命をさらに詳しく見ていきましょう。

フライパンの加工別の寿命をチェック

フライパンの加工別の寿命をチェック
ここからは加工の種類別にフライパンの寿命年数を見ていきましょう。フライパンの調理面の加工は主に、フッ素樹脂(テフロン加工)、マーブルコート、ダイヤモンドコート、チタンコート、セラミックコートの5種類があり、この中ではチタンコートが最も長持ちしやすいと言われています。

フッ素樹脂やテフロン加工は約1~2年

フッ素樹脂で表面を加工したフライパンの寿命は約1~2年ほどです。フッ素樹脂加工のフライパンは価格が安いのに加え、購入直後は少量の油でも食材が焦げ付きにくく、調理面・お手入れ面の両面で扱いやすいのが魅力。一方、熱や摩耗には弱いため、使用しているうちに加工がだんだんと劣化してしまいます。
 
なお、テフロン加工も基本的にはフッ素樹脂による加工です。「テフロン」はアメリカのケマーズ社が商標を所有しており、ケマーズ社製造のフッ素樹脂を使用したフライパンが「テフロン加工」、それ以外のものが「フッ素樹脂加工」とされています。

マーブルコートは約1~3年

マーブルコートとはフッ素樹脂に大理石の粒子を混ぜ込んだ加工のことを指し、寿命は約1~3年ほどが一般的です。マーブルコートのフライパンは表面に細かな凹凸があることで、食材との接地面が少ないのが特徴の一つ。フッ素樹脂加工のフライパンと比較すると、摩耗もしにくくなっています。
 
ただし、マーブルコートのフライパンは調理面に何層もの加工を施しているため、その層の数によっては寿命が5年ほどまで長くなるものも。マーブルコートのフライパンを購入するときは、層の数に注目してみるのもおすすめです。

ダイヤモンドコートは約2~3年

ダイヤモンドコートのフライパンは、フッ素樹脂に「ナノダイヤモンド」という人口のダイヤモンド粒子を混ぜて加工したアイテム。フライパンの寿命はフッ素樹脂のみの加工と比較して長めの約2~3年ほどとなっています。硬度が高いダイヤモンドを混ぜ込んでいるため、摩耗に強いのが魅力です。

チタンコートは約2~3年

フッ素樹脂に金属のチタンを混ぜてコーティングしたチタンコートのフライパンは、そのほかのフッ素樹脂系の加工よりも耐久性が高いとされており、寿命は約2~3年ほどです。さらに、チタンは塩分に強いという特性があるため、サビにくいのも魅力。加工済みのフライパンの中でも、寿命ができるだけ長いフライパンがほしいという方から人気の加工となっています。

セラミックコートは約1~2年

フッ素樹脂を使わず、陶器などに用いられるセラミック粒子でコーティングしたセラミックコートのフライパン。寿命は約1~2年ほどです。セラミックはフッ素樹脂よりも耐熱性に優れ耐食性もあるため、フライパンが高温になってしまったり、酸性やアルカリ性の食材を調理したりしたときも加工がはがれにくいのが魅力です。一方、ぶつけたり、落としたりといった衝撃に弱いのが難点。使用時は扱いに注意しましょう。

フライパンの素材別の寿命をチェック

フライパンの素材別の寿命をチェック
フライパンの中には調理面が加工されていないものも多くあります。素材別の寿命は以下の通り。
 
  • 鉄:数十年~半永久的
  • 銅:数十年~半永久的
  • アルミニウム:10年ほど
  • ステンレス:10年ほど
 
いずれの素材のフライパンもお手入れに手間がかかるものの、メンテナンスさえしっかりすれば、加工済みのフライパンよりも格段に寿命は長め。中でも鉄製や銅製のフライパンは“一生モノ”として使えるとも言われています。

フライパンの加工を長持ちさせる5つのコツ

ここでは加工済みのフライパンを長持ちさせるコツを5つ紹介します。加工済みのフライパンの寿命は1~3年ほどが主流となるものの、できるだけ長く使い続けるためには正しい使い方をすることが大切です。フライパンを頻繁に買い替えたくない方や、コスパをよくしたい方はぜひ参考にしてみてください。

強火調理や空焚きをしない

強火調理や空焚きをしない
フッ素樹脂系のコーティングは熱に弱いのが難点。強火での調理や空焚きはコーティングを劣化する一因となります。また、フッ素樹脂より高熱に強いセラミックコートのフライパンも、油をしっかりとひいた上で、中火以下で調理するのが基本です。なお、加工済みのフライパンは熱伝導率が高いため、弱火や中火でも食材にしっかりと火が通ります

金属製のヘラなど硬いツールを使用しない

金属製のヘラなど硬いツールを使用しない
金属製のヘラなど、硬いツールはフライパン表面に傷をつける恐れがあります。やわらかいシリコン素材や木製のものなど、フライパンの表面を傷つけにくいツールを選ぶことも大切です。なお、フライパンによっては金属製のヘラが使用可となっているものもあるものの、「角が丸いものに限る」などの条件付きのことも多いため、しっかりと確認するようにしましょう。

調理後の料理はすぐにお皿や保存容器に移す

調理後の料理をフライパンの上に放置しないことも大切です。料理から染み出る油や調味料がフライパン表面の穴に染み込み、コーティングを劣化させる恐れがあるためで、完成した料理はすぐにお皿や保存容器に移すようにしましょう。なお、料理後はフライパンをしっかりと洗い、乾かしてから保管してください。

やわらかいスポンジと中性洗剤で優しく洗う

やわらかいスポンジと中性洗剤で優しく洗う
加工済みのフライパンを使用したら、やわらかいスポンジと食器用の中性洗剤で優しく洗うようにしてください。金属製のタワシや、研磨剤入りのクレンザーなどはコーティングを傷めてしまうため、使用はNG。なお、不織布とウレタンが二層になったスポンジを使用する場合は、固い不織布部分ではなく、やわらかいウレタン部分を使って洗うのがポイントです。

熱いフライパンに冷水を注がない

調理後の熱くなったフライパンに冷たい水をかけるのも、加工の寿命を縮める行為の一つです。冷水を注ぐことによって起きる急な温度変化は、加工のはがれや本体のゆがみを引き起こす場合も。調理後はフライパンをすぐに水につけるのではなく、冷めるのを待ってからお手入れすることが大切です。

買い替えにおすすめのフライパン3選

ここからは買い替えにおすすめのフライパンを紹介します。商品はAmazon・楽天市場など大手通販サイトの人気商品を参考にピックアップ。いずれも使い勝手のよい26cmサイズですが、それ以外のサイズ展開もあるため、世帯人数や使用目的に合わせて選ぶのがおすすめです。スペック表の「素材」「加工」の項目にも着目しながら、お気に入りのフライパンを見つけてください。
型番:G26205

T-fal(ティファール) IHルージュ・アンリミテッド フライパン

口コミ・レビュー総合評価
4.51
(203件)
参考価格: 4,285

耐久性の高いチタンコートを施した人気アイテム

人気ブランド、ティファールの定番フライパンです。調理面にティファール史上最高の耐摩耗性を実現した「チタン・アンリミテッドコーティング」を施しているのがポイント。使い始めの焦げ付きにくさが長持ちします。

変形しにくく、熱ムラも起きにくい厚めの底面を採用。また、調理面の中央には食材を投入するタイミングが一目で分かる「お知らせマーク」が備わっているため、料理初心者でも手軽においしい料理を仕上げられると人気です。
メリット
  • 焦げ付きにくい
  • 洗いやすくお手入れが簡単
  • 長持ちする
デメリット
  • やや重いと感じる人もいる
価格情報は以下に表示された日付/時刻の時点のものであり変更される場合があります
amazon.co.jp:2024年4月29日 21:15時点 rakuten.co.jp: 2024年4月14日 05:45時点 shopping.yahoo.co.jp: 2024年4月23日 18:26時点 本商品の購入においては、購入の時点で上記各サービスに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます
メイン素材 アルミニウム
調理面の加工 チタン・アンリミテッドコーティング
本体サイズ 幅45.29×奥行27.7×高さ8.8cm
重さ 1159g

DOSHISHA(ドウシシャ) evercookα(エバークックアルファ)フライパン 26cm

口コミ・レビュー総合評価
4.63
(70件)
参考価格: 5,500

うれしい2年間の保証付き

ダイヤモンド粒子を配合したフッ素樹脂コーティングに、熱や塩分、摩擦に強い「アルマイトコーティング」と、アルミニウムの間にフッ素が入り込む「アンカー構造」を掛け合わせて作られたフライパン。耐摩耗性や耐食性があり、滑らかな使用感が長持ちすると人気を獲得しています。内面のフッ素樹脂のはがれに対して、約2年間の保証が付いてくるのもうれしいポイントです。
価格情報は以下に表示された日付/時刻の時点のものであり変更される場合があります
amazon.co.jp:2024年4月29日 21:04時点 rakuten.co.jp: 2024年4月14日 14:45時点 shopping.yahoo.co.jp: 2024年4月23日 18:26時点 本商品の購入においては、購入の時点で上記各サービスに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます
メイン素材 アルミニウム
調理面の加工 フッ素樹脂、アルマイトコーティング
本体サイズ 幅48.5×奥行27.5×高さ11cm(深さ6cm)
重さ 674g

Riverlight(リバーライト) 鉄製フライパン 極 ジャパン

口コミ・レビュー総合評価
4.69
(188件)
参考価格: 8,030

鉄製ながらサビにくく初心者でも扱いやすい

どうせ買い替えるなら長く愛用できるものにしたい、と考えている方におすすめの鉄製フライパンでえす。鉄の表面に特殊な熱処理を施すことで、サビにくい仕様になっており、初心者でも比較的安心して使えます。もちろん鉄製ならではの調理性能はそのまま維持されているため、炒め物をシャキっと、お肉をジューシーに仕上げたい方などにもぴったり。使用後はタワシなどでサッと洗うだけで済み、お手入れも簡単です。
価格情報は以下に表示された日付/時刻の時点のものであり変更される場合があります
amazon.co.jp:2024年4月29日 21:15時点 rakuten.co.jp: 2024年4月14日 14:45時点 shopping.yahoo.co.jp: 2024年4月23日 18:26時点 本商品の購入においては、購入の時点で上記各サービスに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます
メイン素材
調理面の加工 特殊(窒化)熱処理
本体サイズ 幅45.4×奥行26×高さ12.3cm(深さ7cm)
重さ 989g

おすすめ商品の比較一覧表

紹介したおすすめ商品の価格や詳細情報などを比較しやすく一覧にまとめました。自分にぴったり合った商品選びの参考にしてください。
商品名 IHルージュ・アンリミテッド フライパン evercookα(エバークックアルファ)フライパン 26cm 鉄製フライパン 極 ジャパン
商品画像
T-fal(ティファール)
DOSHISHA(ドウシシャ)
Riverlight(リバーライト)
最安価格
特徴 耐久性の高いチタンコートを施した人気アイテム うれしい2年間の保証付き 鉄製ながらサビにくく初心者でも扱いやすい
メイン素材 アルミニウム アルミニウム
調理面の加工 チタン・アンリミテッドコーティング フッ素樹脂、アルマイトコーティング 特殊(窒化)熱処理
本体サイズ 幅45.29×奥行27.7×高さ8.8cm 幅48.5×奥行27.5×高さ11cm(深さ6cm) 幅45.4×奥行26×高さ12.3cm(深さ7cm)
重さ 1159g 674g 989g

まとめ

オールアバウト Best One編集部 キッチン担当
オールアバウト Best One編集部
キッチン担当
フライパンの寿命について紹介しました。さまざまな種類があるフライパンですが、何年ほどで寿命を迎えるかは、調理面に施されている加工や使われている素材によっても違います。ただし、同じように調理しているのに食材が焦げ付きやすくなってしまった……という症状は交換の代表的なサインです。ぜひ、今回の記事で紹介した内容を参考に、自宅のフライパンの買い替え時の目安をしっかりと見極めてください。
フライパンの買い替えを検討している方はフライパンのおすすめ記事もチェックしてみましょう。選び方やおすすめモデルの人気ランキングを掲載しています。
フライパンのおすすめ商品を見る フライパンのおすすめ商品を見る>>

この記事に登場する専門家・担当者

オールアバウト Best One編集部 キッチン担当
オールアバウト Best One編集部
キッチン担当
BestOne編集部で調理器具・キッチン雑貨から食品まで、キッチンや食べ物にかかわる商材を発信。メンバーは、年齢層も幅広く、一人暮らしから主婦まで性別問わず幅広く在籍しています。フライパンや冷蔵庫・炊飯器などを比較し、ユーザーの皆さんにお気に入りの1つを見つけていただくために、商品の選び方やメリット・デメリットを調査してわかりやすく解説しています。
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