DTM用モニターヘッドホンおすすめ6選|密閉型・開放型の違いとは?

「モニター用とリスニング用なにが違うの?」「おすすめのモニターヘッドホンは?」「開放型、密閉型ってなに?」……など、DTMヘッドホンについて、さまざまな疑問にお答えします。コスパに優れたものから定番のものまで……。自分に合ったヘッドホンを見つけてみませんか?

DTMに必須なヘッドホン

有限会社フラクタル・デザイン ライター&エンジニア
中村太樹さん
ヘッドフォン
DTMにおいてヘッドホンはとても重要な機材です。ノイズチェックや音作り、ミックス…などのために、ヘッドホンはプロの現場でも当たり前のように使用されています。もちろん、プロはスピーカーと併用してこれらの作業をしていますが、自宅で昼夜を問わず大きな音を出せる環境はそう多くないと思います。なので、メインでヘッドホンを使い、スピーカーは確認用として準備するのがおすすめです。

といっても、どのヘッドホンを選べばいいか迷っている方も少なくないと思います。そこで今回は、「モニターヘッドホンとリスニングヘッドホンの違い」や「密閉型、開放型のメリット・デメリット」と共に、いくつかおすすめのヘッドホンを紹介します。

モニター用とリスニング用はどう違う?

モニター用とは、音源を忠実に再現することに特化しているヘッドホンのことを指しています。音に色付けをすることなく、細かい音のチェックなど音楽制作時に用いられます。一方リスニング用は、気持ちよく音楽を聴くことに特化しているヘッドホンなので、低音がブーストされていたり、ボーカルが聴こえやすいよう中域を強調していたりします。

主に音楽制作で用いられるモニターヘッドホンはだいたい決まっているので、まずはその中から選ぶと間違いないでしょう。また同じような価格帯で各社モニターヘッドホンを出しているので、ヘッドホンの着け心地や自分の感覚で「この音好きかも!」というものを探してみてください。

密閉型ヘッドホン

密閉型のヘッドホンは、レコーディングスタジオなどでよく使われています。というのも、楽器の録音やボーカルのレコーディング時にヘッドホンの音漏れがマイクに入ってしまうと、そのテイクがダメになってしまうことがあるからです。静かな曲やエンディングにメトロノームの音が入ってたら最悪ですよね。そういった意味でも、ボーカル録音を考えているのであれば密閉型を選ぶといいでしょう。また遮音性にも優れているので、外出先でも周囲の音を気にせず作業することが可能です。

密閉型のメリット

  • 遮音性が高く音漏れしにくい
  • 比較的パンチのある音

密閉型のデメリット

  • 音がこもる
  • 開放型に比べ音場が狭い

開放型ヘッドホン

開放型のヘッドホンは、音抜けが良く音場の広さにアドバンテージがあるといえます。逆に音場が広いということは、それぞれの楽器の音が分散されるということでもあるので、パンチ感に欠けるものもあります。また音漏れが多いのでボーカル録音やマイクを使った楽器の録音には向かないでしょう。

密閉型、開放型どちらも一長一短ありますが、DTM用途での最初のヘッドホンは密閉型を選ぶのが無難だと思います。

開放型のメリット

  • 音抜けがいい
  • 音場が広い

開放型のデメリット

  • 遮音性が低く音漏れしやすい
  • 密閉型に比べ低音が弱い

業務用モニターヘッドホンを販売している代表的なメーカー

  • ソニー
  • オーディオテクニカ
  • ゼンハイザー
  • アーカーゲー
  • シュア
  • ベイヤーダイナミック
  • ローランド

おすすめの密閉型モニターヘッドホン

MDR-CD900ST

MDR-CD900STは、レコーディングスタジオに必ず常備されているモニターヘッドホンです。主に楽器の演奏時やボーカルのレコーディング時、録音後の音源チェックに活躍します。MDR-CD900STは持っていて損のない素晴らしいヘッドホンなので、最初の1本におすすめです。

audio-technica プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M50x ブラック

audio-technicaは国産のブランドで、海外で使用しているのをよく見かけます。見た目もがっちりしていて、装着感もしっかりしています。このヘッドホンは折りたたむことが可能なので、持ち運び時にかなり便利です。音の傾向としては、少し低音が強めな印象です。ハウジング部分が回転することから、DJ用途でも使いやすいヘッドホンだと思います。

audio-technica プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M50x

SHURE ヘッドホン SRH840 プロフェッショナル スタジオ用 SRH840-A 【国内正規品】

国内のライブでの使用頻度が高いマイクSM58を製造しているアメリカ企業のヘッドホンです。フラットな出音で、音源のモニタリングに最適なヘッドホンだといえます。SRHシリーズのエントリーモデルSRH240もありますが、本格派を目指すならSRH840、SRH940、SRH1540あたりを選ぶといいでしょう。

おすすめの開放型モニターヘッドホン

AKG プロフェッショナルスタジオモニター・セミオープンヘッドフォン K240MK2 【国内正規品】

AKG 240MK2は、半開放型に分類されるヘッドホンです。半開放型とは、密閉型と開放型の特長を両方備えたハイブリッドな構造です。密閉型のパンチがある音と、開放型の音抜けの良さ、音場の広さ、その二つの中間ともいえます。モニターヘッドホンの定番といわれているAKG 240MK2は、半開放型であるため音漏れがあります。ですが、音漏れさえ注意すれば音作りやミックスの心強い味方になることでしょう。

AKG プロフェッショナルスタジオモニター・セミオープンヘッドフォン K240MK2

ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 HD 599【国内正規品】

通称プリンで知られているSENNHEISER HD598の後継機、HD599。ヘッドバンドやデザインの変更と共に、3.5mmステレオミニプラグ搭載1.2mケーブルも付属するようなりました。ケーブルは着脱式になっているので、断線時に本体を買い替えたり、修理にわざわざださなくていいのは嬉しいところです。

ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 HD 599

BEHRINGER ヘッドフォン HPX2000

コストパフォーマンスに優れた開放型ヘッドホンHPX2000。DJ用ヘッドホンとして販売されていますが、低音が強調されすぎているという印象はなく、全体域しっかりと再生してくれます。とりあえずヘッドホンを揃えたいという方におすすめです。

リスニング兼用のヘッドホンってあるの?

自分で聴いてみて心地よいサウンドならリスニング用に使ってもOK

「DTMでの制作のモニターにも、普段使いも出来ると1つで兼用出来ていいなあ」と思っている方へ、リスニング兼用のモニターヘッドホンというのは、あるといえばありますし、ないといえばないんです。というのも、モニターヘッドホンとリスニングヘッドホンの境界線が曖昧だからです。

例えばMDR-900STは一般的につまらない音とされていて、リスニングには不向きとされていますが、中にはMDR-900STの感じが好きでリスニングに使っている人もいます。要するに、リスニングにおけるヘッドホンの音はそれぞれ好みだ!ということです。

リスニング兼用のヘッドホンを探している方はきっと、音楽制作にも使えると同時に普段音楽聴く時にも同じものを使いたい方だと思います。そうなのであればなおさら、店頭にある試聴機を試してみるべきです。まずは、モニターヘッドホンの定番といわれているヘッドホンから試してみて、テンションの上がるものを探してみてください。ここで重要なのは直感です。ご自身で直感的にいいと思ったものは、大事に長く使っていく気持ちも出てくると思います。

誰かにとってベストなサウンドが他の誰かにとってベストとは限らないので、最後は自分の耳で確かめましょう。人の耳の形状や聴こえ方にはそれぞれ個性がありますしね。

ヘッドホンは長く使えるのでお気に入りを見つける時はぜひ試聴を!

DTMヘッドホンについて紹介しました。ヘッドホンはすぐに買い替える必要はなく、定番のヘッドホンであればかなり長い間使えると思います。今後さらにいいヘッドホンを購入したとしても、前のものを全く使わなくなるということは少なく、楽曲制作の途中や最後に違うヘッドホンを用いることで、さらにクオリティーを上げることができます。というのも、ヘッドホンごとに特徴が異なり、1つの環境では気づかなかったことに気づくことがあるからです。

まずは定番のヘッドホンを試し、装着感やデザインも含め気に入ったものを見つけてみてください。モニターヘッドホンを試聴できるお店もあるので、実際に足を運び自分の耳で確かめれば間違いないでしょう。

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この記事に登場した専門家

有限会社フラクタル・デザイン ライター&エンジニア
中村太樹さん
音楽学校メーザーハウスでレコーディングやミキシングを学ぶ。卒業後はDTMステーションを書く藤本健の会社である有限会社フラクタル・デザインに勤務。現在は、レコーディングエンジニアやミキシングエンジニアとして活動する傍ら、記事の執筆もこなす。
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