雲台の特徴とおすすめ11選!安価なものから最高級アルカスイスまで

雲台の奥深さは三脚のそれを凌駕するとも言われています。リーズナブルで優れたものからハイスペックなプロ仕様まで、雲台の使い方と、おすすめ10モデルをご紹介。

雲台とは?
雲台の語源
雲台を選ぶ際のポイント
3Way雲台の特徴とおすすめ
自由雲台の特徴とおすすめ
2Way雲台の特徴とおすすめ
フルード雲台の特徴とおすすめ
ギア雲台の特徴とおすすめ
ビデオ雲台の特徴とおすすめ
互換性を求める方におすすめのアルカスイスプレート
雲台の人気ランキングもチェック!
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雲台とは?

JOHN CHEESEBURGER
雲台
「雲台(うんだい)」とは、三脚にカメラを載せる時に用いる可動式の台座のことを指します。この台座にカメラを載せることによってブレのない写真を撮ることができます。

たかが台座と侮ってはいけません。三脚を立てたカメラを人体に例え、頭部=カメラ、脚=三脚だとすると雲台=首に相当します。頭をしっかりと支えるには首は大事な存在です。思い描いたイメージ通りの画を作るためには雲台もカメラ同様にしっかりと吟味する必要があります。
三脚の選び方・使い方とおすすめ11選  - PICUP(ピカップ)
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人気のマンフロットから国産のベルボンやSLIKまで、こだわりカメラ女子も男子も必携の三脚11アイテムと三脚ケースなどの周辺アイテムを一挙ご紹介します。 

雲台の語源

それにしても変な名前ですよね、なぜ英語での「パン・ヘッド(またはトライポッド・ヘッド)」が漢字で書くと「雲台」となるのか、実は諸説紛々としています。

「雲台」とは中国語で高台を表す言葉だからという説や、三脚を山に例えて頂上に鎮座する雲のようだから説など、出どころもわからない話も結構あり、中には昔の人は三脚の上に雲丹(ウニ)を載せていたからそれが変化して雲台になった、などという説を唱える人もいる始末で。この情報過多な時代に正確な情報がないという、なんともミステリアスなアイテムです。

雲台を選ぶ際のポイント

三脚で撮影

用途に合った雲台を選ぶ

雲台を三脚とのセットではなく単体で購入しようという人は、写真に対して相当のこだわりを持つ人だと思います。しかし雲台には様々な種類とそれぞれにマッチした用途があり、何を撮るか、どんな風に撮るかによってその選択肢が変わってきます。

雲台にはいくつもの種類がありますが、最もポピュラーなものは「3way雲台」と「自由雲台(ボールヘッド」で、他に「2way雲台」や「フルード雲台」、「ギア雲台」といったものがあります。

クイックシュー

クイックシュー
出典:Amazon.co.jp
「クイックシュー」とはカメラと三脚のジョイントをスムース行うためのパーツの方式を指します。利点としては三脚とカメラを文字通り迅速にワンタッチで切り離すことができ、また複数のカメラを使う際にも便利なシステムです。

クイックシューは、雲台に付ける受け側のプレートとカメラに付けるプレートからなり、各社いろんなタイプのものを出していますが、基本的に互換性がありません。雲台を複数のメーカーおよびモデルをまたいで使いたい方は「アルカスイス規格」のプレートをつけているモデルを選ぶとよいでしょう。アルカスイス規格に関しては後述します。

3Way雲台の特徴とおすすめ

3Way雲台の特徴

3Way雲台は最もポピュラーかつスタンダードな形で、回転軸、縦軸、横軸の3軸を調整しながらカメラの位置を決める雲台です。縦と横の軸の動きをそれぞれ独立したレバーを使ってコントロールします。

じっくりと時間をかけて構図を決める際にはとても良い雲台ですが、このレバーが収納時にかさばる要因にもなります。
3Way雲台
出典:Amazon.co.jp

こんな人におすすめ

しっかりと時間をかけて構図を決めたい堅実派の人にはおすすめです。

おすすめの3Way雲台

マンフロット 3WAYギア雲台 X-PRO MHXPRO-3WG

多くのプロカメラマンにも愛用者を持つマンフロットのXPROシリーズの3way雲台は、可動軸にギア式を採用しているので精密な構図を取りたいときに便利で、独特な形状のパンレバーは微妙なコントロールも容易にでき、ミラーレス一眼、一眼レフ問わずどんなクラスのカメラでも相性の良く動いてくれる雲台です。

私も頻繁に本機を使いますが、取り回しもよく、決して期待を裏切らない雲台です。ただ耐荷重が4kgなのでコンパクトに使う分にはこの上ないパフォーマンスを発揮してくれますが、尺の長いレンズを用いる場合は耐荷重7.5kgの上位機種「405」をおすすめします。

Manfrotto 3WAYギア雲台 X-PRO クイックリリースプレート付き MHXPRO-3WG

ベルボン リボルビング機構搭載3Way雲台 PHD-66Q

ユニークなデザインの「PHD-66Q」は、「リボルビング機構」という特殊な回転により、カメラの縦横の位置変更を構図ズレを起こさせずにできるという画期的な雲台です。縦位置にしても重心が中央に保たれるので安定した撮影ができます。

例えば、人物を横位置で撮っているときに縦の構図も確認したい場合、通常はプレートごとカメラを縦にすると光軸がズレが生じ、改めてフレーミングし直す必要がありますが、この特殊な動きをするアームのおかげで今の構図のまま縦位置の状態を見せてくれるので、ポートレートには最適な雲台です。

Velbon リボルビング機構搭載3Way雲台 PHD-66Q

自由雲台の特徴とおすすめ

自由雲台の特徴

自由雲台(ボールヘッド雲台)とはボールヘッドと呼ばれる球体軸を自由自在に動かし、ダイヤルやネジを使用してこれを固定する雲台で、簡単、軽い、かさばらないという利点から幅広い層に人気の雲台です。

初心者にもおすすめで、構図の精密さよりもイマジネーションを瞬時にフレーミングに活かしたい人には最適です。ただ中級以下のモデルを選ぶと載せる機材によっては固定してもフラつくという欠点もあるので、投資が露骨に反映される雲台でもあります。

一つの目安として、カタログスペックの耐荷重は実戦では「半分程度」と考えて購入すると良いです。何をおいてもその扱いやすさは一度味わうと中毒性があり、ミラーレス機や小型一眼レフユーザー、特にカメラ女子にはおすすめです。
自由雲台
出典:Amazon.co.jp

こんな人におすすめ

自由な発想を高い瞬発力で実現したい方にはおすすめです。

おすすめの自由雲台

マンフロット ボール雲台 X-PRO クイックリリースプレートQ6付 アルカスイスプレート互換

マンフロットが作るmade in Italyのクオリティー高い自由雲台と考えてみると、コスパに優れたモデルだと言えます。自由雲台というのは過剰に精度を要求しても応えてくれないものですが、このモデルはカタログスペックで耐荷重10kg。実戦では半分そ考えても、ミラーレス上位機種と中望遠ズームでの使用感はさすが!というクオリティーです。

使い心地も良く、取材等の現場で本モデルを使っている女性プロカメラマンを多く見ます。アルカスイス互換なので様々なアクセサリーと組み合わせて使えるのも◎

Manfrotto ボール雲台 X-PRO クイックリリースプレートQ6付き アルカスイスプレート互換 MHXPRO-BHQ6

スリック 雲台 SBH-320 GM 自由雲台型 ガンメタリック

SLIKのの自由雲台「SBH-320」はコスパ最高な自由雲台。軽量ミラーレス機と標準ズームの組み合わせでは抜群の使い心地が味わえます。

ただ、スペック上の最大耐荷重7kgというのは「7kgまで載せることはできますよ」という意味と捉えるべきで、実際に使って見た印象では、フルサイズ一眼+白鏡胴の200mmでは大きなダイヤルをしっかりと締めても確実にグラつきます。

よって、その扱いやすさを享受できるのは小型軽量な機材を持つ人のみに限られると思いますが、驚嘆に値するその使いやすさは初心者の「マイファースト自由雲台」としてはもってこいの逸品だと思います。

SLIK 雲台 SBH-320 GM 自由雲台型 ガンメタリック

アルカスイス 自由雲台 モノボール Z1

雲台のプレートを共通化し、メーカーをまたいで雲台を使えるようにするというアルカスイス規格の提唱者にして最高級雲台を作るアルカスイス。

この自由雲台「Z1」は、大きめのボールを軸に据えているので、2~3万の雲台では到底実現不可能な精度を持ち合わせています。その証とも言える耐荷重60kgというスペックは、極論を言えば「人が乗ってもOK」ということを謳っているようにも聞こえます。

実際にCanon1DXmk2にサンニッパ(300mmF2.8)を乗せて使ったりしますが、ビクともしないその精度には感嘆するほどです。

2Way雲台の特徴とおすすめ

2Way雲台の特徴

3way雲台の3つの軸のうち、縦軸、横軸を1つのレバーでコントロールする雲台で、上記2タイプに比べるとマイナーな存在です。メリットもデメリットも上記2タイプの中間に位置するものがあり、マイナーといえどもしっかりと需要もある雲台です。

パン(横軸移動)とティルト(縦軸移動)を迅速に行って構図を決められるので、主にスポーツ関係を撮る人やパパやママがお子さんの運動会を撮る際にもおすすめです。
 2Way雲台

こんな人におすすめ

運動会で我が子の姿を1ランク上の撮影をしたい、愛情とこだわりの深いお父様におすすめです。

おすすめの2Way雲台

バンガード 2Way雲台 アルカスイス互換 VEO 2 PH-25 

コンパクトに折り畳めるパンハンドルを装備した、ハンドリングにとても優れた2way雲台です。カーボンの軽い三脚に合わせれば旅行にもってこい。

手軽かつ気軽に扱えることをコンセプトにしているので耐荷重も3.5kgとそれほどありませんが、ミラーレス機ユーザーや小型一眼レフのユーザーにはおすすめの2way雲台です。

VANGUARDというとカメラバッグのイメージが強いですが、実は三脚や雲台なども作っている台湾の優秀なメーカーなのです。 

VANGUARD 2Way雲台 アルカスイス互換 VEO 2 PH-25

SUNWAYFOTO 2ウェイ雲台 DT-02D50

SUNWAYFOTOのこの2way雲台は一脚での使用に適した雲台ですが、三脚に使ってもコンパクトに使い込めるので、ちょっとした旅行でも重宝します。

スッキリした見た目に反し、しっかりと締まってくれるので、竿周りの荷物をミニマムにしたい人にはグラつく安価な自由雲台を使うよりは、はるかに信頼がおけますよ。

フルード雲台の特徴とおすすめ

フルード雲台の特徴

可動軸に油圧を用いた雲台で、いわば2way雲台の高級版といったところ。重量級のビデオ機材やヘビー級のレンズを装着したプロ用一眼レフなどを載せた際に、高精細なコントロールを安定かつスムースに行えるので、プロの映像現場では当たり前のように使われています。

動きの読めない動物を撮るプロのネイチャーフォトグラファーにも多くの愛用者を持ち、野鳥を撮ったり公園やドッグランなどで愛犬の撮影をする際にもを頼りになる雲台です。

ただ、三脚との組み合わせにバランスを欠くと、パンやティルトの際にバランスを崩した三脚がもっていかれて危険ですので、フルード雲台を使う際は自重もしっかりある三脚を使用してくださいね。
フルード雲台
出典:Amazon.co.jp

こんな人におすすめ

子供のサッカーの試合を「本気で」撮りたい、何事も極める派のお父様におすすめです。

おすすめのフルード雲台

Manfrotto フルードビデオ雲台 X-PRO クイックリリースプレート付き MHXPRO-2W

動画を始めようかなと考えている一眼ユーザーさんから「どんな雲台がいいですか?」と訊かれたら、まずこの雲台を推薦します。フルードビデオ雲台にしては軽量コンパクトな作りで、また動きの滑らかさも調節できるので、写真にも動画にもオールマイティーに使えます。

しかもマンフロットのX-PROシリーズですからね、バッチリです。

Manfrotto フルードビデオ雲台 X-PRO クイックリリースプレート付き MHXPRO-2W

ギア雲台の特徴とおすすめ

ギア雲台の特徴

ギア雲台は軸の動きを文字通りギア(歯車)でコントロールするもので、精密な構図をスムースに決めたい場合に力を発揮する雲台です。軽量の機材で精密な撮影を可能にする廉価(といっても通常の雲台よりは高価ですが)なものから、重量級の機材を積んで広告レベルな撮影を可能にする驚くほど高価なものまで、幅広いラインナップがあります。

画の精密さが求められるブツ撮りや風景、建造物を緻密なフレーミングで撮る際にグレイトな働きをしてくれる雲台です。
ギア雲台
出典:Amazon.co.jp

こんな人におすすめ

精密さを求めるためには時間をもいとわない、ディテール第一主義の写真を撮りたい方におすすめ。

おすすめのギア雲台

Manfrotto ギア雲台 ギア付きジュニア雲台 410

最高の精度を求めるならマンフロットのギア雲台410です。扱いやすさと高精度の両輪でとてもバランスの良く働いてくれる雲台です。小さなダイヤルを回して各軸の微調整を行いますが、無段階のダイヤルを使用しているので、緻密な動きの要求にもしっかりと応えてくれます。ギア雲台としてのコスパにも優れているのではないでしょうか。

410は耐荷重5kgで、フルサイズ一眼レフ及びハイスペックミラーレスに最適ですが、重量級望遠レンズを使って風景をじっくりと撮りたい方にはより耐荷重に余裕のある上位機種405(耐荷重7.5kg)や400(耐荷重10kg)も選択できます。

Manfrotto ギア雲台 ギア付きジュニア雲台 アルミニウム製 410

ビデオ雲台の特徴とおすすめ

ビデオ雲台の特徴

ビデオ雲台は重量のある映像機器をスムースに動かすための雲台で、フルード雲台のことをそう称する場合もありますが、安価なものはその限りではありません。

定義としては「耐荷重重視モデル」と「動き重視モデル」もしくは「その両方を実現したモデル」の3つといったところですが、それぞれの重視したい点と予算を見極めて商品を選べば良いかと思います。
ビデオ雲台
出典:Amazon.co.jp

こんな人におすすめ

ミラーレス一眼や一眼レフを用いて気軽に高品質なムービーを撮りたい方におすすめ。

おすすめのビデオ雲台

Manfrotto ミニビデオ雲台 700RC2

実勢価格が9,000円をわずかに出るくらいの「700RC2」。高性能かつスタイリッシュな雲台で人気のマンフロットを一万円を割る(2018年5月現在)値段で手に入れることを考えると、コスパ最高です。

パンやティルトの動きに関してはフルードタイプのスムースさを期待してはいけませんが、ミラーレス機でムービーを初めて撮ってみようというチャレンジャーな気持ちには充分に応えてくれるビデオ雲台です。とても扱いやすい雲台なので写真に使用している人も結構いますよ。

互換性を求める方におすすめのアルカスイスプレート

アルカスイスプレートとその特徴

アルカスイスとは端的に言えば「規格」の名前で、アメリカの高級雲台製造メーカー「アルカスイス」が提唱している互換規格のことを言います。

例えば、A社の三脚と雲台のセットにB社の雲台を取り付けようとした場合、雲台自体は三脚につくのですが、カメラを取り付けるプレートは各社バラバラの規格で互換性が無いため、これをいちいち取り替えなければなりません。これをアルカスイス規格で作られたプレートに変えればメーカーをまたいで雲台を使うことができるようになるのでとても便利。

また、規格の特徴である八の字溝にはめるクイックリリースプレートは他のプレートに比べ強度が抜群なので、マンフロットをはじめ様々なメーカーがこの互換プレートを発売しています。
アルカスイスプレート

こんな人におすすめ

メーカーの枠にとらわれず、良い雲台を積極的に使っていきたいアクティビティ溢れる人におすすめ。

おすすめのアルカスイスプレート

SUNWAYFOTO DPL-06R L型クイックリリースプレート アルカスイス 互換

このL型プレートをアルカスイス規格の雲台と合わせて使用することで、縦横の位置変更がワンタッチで行うことができます。

特に縦位置にした際、Velbonのリボルビング雲台を除いた通常の雲台だとカメラの重心が変わってしまいますが、このプレートを使うことにより重心をカメラのグリップ付近に据えることができるので、安定したフレーミングを行うことができます。特に自由雲台との相性は抜群ですよ。

SUNWAYFOTO DPL-06R L型クイックリリースプレート アルカスイス RRS 互換

雲台もハマった人は「雲台沼」などと言う形容があるように、突き詰めれば非常に奥が深い撮影アイテムです。安価で良いパフォーマンスを得られるものから完全プロ仕様のものまで、また探してみるとアイデア雲台などといったものまで幅広くあります。

三脚を使った撮影には切っても切れない縁の雲台は、その存在を軽視すると写真の上達をも阻むこととなりますので、良い写真を撮るために理想の雲台に出会えることを祈ります。

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この記事に登場した専門家

JOHN CHEESEBURGER
2006年のフリーランス起業以来、国内外と多くのアーティストを手がけてきたフォトグラファー。またサボテンに魅了され2017年秋にサボテン専門チャンネルも開設。サボテン研究に余念がない。PICUPのライターとしても活動中。
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