DTMにおすすめのオーディオインターフェース6選

DTM初心者に向けて、オーディオインターフェイスとは何なのか、必要な理由、おすすめの商品……など、DTMで欠かせないアイテムであるオーディオインターフェイスについて紹介しています。

オーディオインターフェースとは

有限会社フラクタル・デザイン ライター&エンジニア
中村太樹さん
オーディオインターフェイスとは、マイクを通した歌声やギターなどの音をPCにに入力したり、PC上の音をヘッドホンやスピーカーに出力させたりする機材です。音・音声はアナログ信号であるのに対し、コンピュータの中で処理するのはデジタル信号です。そのアナログからデジタルへ、またデジタルからアナログへ変換するための機材がオーディオインターフェイスなのです。

DTMにオーディオインターフェースが必要な理由

オーディオインターフェイスがないとギターが繋げない?

前述のとおりオーディオインターフェイスはオーディオ=音を入出力させるための機材です。でも、なぜPCに搭載されているマイク入力やヘッドホン出力ではいけないのか…。それは、PCに標準で搭載されているサウンド機能では、ボーカルマイクやギターの本来の音を録音できないからです。

たとえば、ギターを繋ごうとしても、端子の規格が違うためそのままでは接続することができませんし、端子を変換して無理やり繋げたところで、信号レベルや電気的特性が異なるため、ちゃんとした音で録音ができません。マイクも同様に端子の規格が違うので、接続は難しいです。たしかに、安いPCマイクを接続することは可能ですが、もともとボイスチャット用に作られているものなので、音楽制作に適した音質ではなく、ボーカル録音に向いていません。

レイテンシー

レイテンシーとは音の遅れを意味していて、これがDTMでは重要になってきます。たとえば、歌を録音するとします。マイクに向かって歌ったら、同時にヘッドホンにも同じ音が返ってくる環境が理想的ですが、レイテンシーがあると音が遅れて返ってくるので、発音タイミングとモニター音がずれてしまいます。これでは、タイミングをとることも難しいですし、ピッチも上手くとれず、まともに歌うことができません。こういった点を改善するためにもオーディオインターフェイスは欠かせない機材なのです。

オーディオインターフェースの選び方

①端子数と種類で選ぶ

自宅でオーディオインターフェイスを使うのであれば、最低コンボジャックを1つ搭載していれば大丈夫でしょう。コンボジャックとは、ギターやベースなどシールドを接続するための標準ジャック、マイクを接続するための3ピンのマイクジャック これら2つの性能を持ち合わせたギターとマイクのどちらも接続可能なジャックです。つまり、コンボジャックが一つ搭載されていれば差し替えることにより、どの入力にも対応できるのです。
オーディオインターフェース
しかし、入力が一つしかないと困る場合もあります。たとえば、ステレオ録音ができなかったり、わざわざギターの録音後、ボーカルの録音時にケーブルを差し替える必要があります。「コンボジャックは差し替えることにより、どの入力にも対応できる」と書きましたが、意外とその差し替えが面倒なんですよね。なので、おすすめはマイクジャックと標準ジャックを1端子ずつ搭載しているモデルのオーディオインターフェイスです。ステレオ録音がしたいのであれば、コンボジャックを2つ搭載しているモデルを選び、ギターかボーカルどちらか1つがメインなのであれば、冒頭で記述したコンボジャックを1つ搭載したモデルでいいと思います。

値段も入力数によって異なるので、用途によって自分に合ったオーディオインターフェイスを見つけてみてください。

②機能面で選ぶ

オーディオインターフェイスを選ぶときには、ファンタム電源が供給できるか、ハイインピーダンス(Hi-Z)モードが搭載されているかもチェックポイントです。ファンタム電源というのは、よくボーカルのレコーディングで使用されるコンデンサーマイクを使うときに必要になります。繊細な音を録音したいときに用いられるマイクですが、+48Vの電源を供給しないと使うことができないんです。ボーカルやアコースティックギターの録音を考えているのであれば、ファンタム電源搭載のオーディオインターフェイスを選ぶのがいいでしょう。

次にハイインピーダンス(Hi-Z)モードですが、これはギターやベースを直で接続して録音するときに重要になってきます。ギターなどの出力はマイクの出力と違いインピーダンスが異なります。インピーダンスは信号に対する抵抗値という意味なのですが、これを合わせないと本来の音を録音できないんです。なので、ギターやベースの録音時にはハイインピーダンス(Hi-Z)モードを使い、インピーダンスを合わせることが大切なんです。

③付属品で選ぶ

付属しているDAWからオーディオインターフェイスを選ぶのも一つの手です。DAWとは、打ち込みやレコーディング、ミックス、マスタリング……といったことのできる音楽制作ソフトです。そのDAWがオーディオインターフェイスに付属しているものもあるので、別途購入する必要がなかったりします。オーディオインターフェイスごとに付属のDAWが違うので、そういったところもチェックするといいでしょう。

おすすめのオーディオインターフェース

Steinberg スタインバーグ USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR12

YAMAHAのオーディオインターフェイス、付属のDAWはCubase AI。UR12は、マイク入力1つ、ギター入力1つのモデルです。ファンタム電源の供給が可能で、右側のギター入力のみHi-Z入力に対応しています。UR22というコンボジャックが2つ搭載してあるモデルもラインナップにあります。多くの製品がある中、URシリーズはもっともスタンダードとして認知されているオーディオインターフェイスだと思います。

Steinberg スタインバーグ USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR12

PreSonus プリソーナス オーディオ・インターフェイス 2イン2アウト AudioBox iOne [DAWソフトStudio One 3 Artist付属]

話題のDAW「Studio One」のミドルレンジ、Studio One 3 Artist付属のオーディオインターフェイス。PreSonus社からAudioBox iTwoとコンデンサーマイク、マイクケーブル、ヘッドホン、USBケーブル、Studio One 3 Artist全てがセットになった「AudioBox iTwo STUDIO」も用意されているので、まだ何も持っていない方にはそちらもおすすめです。

PreSonus プリソーナス オーディオ・インターフェイス 2イン2アウト AudioBox iOne [DAWソフトStudio One 3 Artist付属]

TASCAM USBオーディオインターフェース US-2x2-CU

付属DAWはCubase LE。重厚な見た目したオーディオインターフェイスで、コンボジャックを2つ搭載したTASCAMのエントリーモデル。Lightning-USBカメラアダプタ経由でiPadやiPhoneと接続でき、Setting Panelというユーティリティをインストールすると機能強化されるのも特徴です。

TASCAMのUSシリーズは、インプットやアウトプット数ごとにコストパフォーマンスの高いものが用意されているので、ドラムレコーディングの予定があれば一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

TASCAM USBオーディオインターフェース US-2x2-CU

ローランド USBオーディオインターフェイスRoland RUBIX-22

付属DAWはAbleton Live 9 Lite。2017年発売のRolandのRubixシリーズ、RUBIX-22。オーディオインターフェイスの基本的な機能を全て搭載していながらも、Windows 10、Mac OSX 10.13などの最新OSに対応しています。入力時、音に応じて光るライトが上からも確認しやすいので、視覚的にも使い勝手のいいオーディオインターフェイスです。

ローランド USBオーディオインターフェイスRoland RUBIX-22

Focusrite Scarlett 2i2 G2 2in 2out 24bit 192kHz オーディオインターフェイス

付属DAWはPro Tools | First、Ableton Live 9 Lite。シルバーやブラックなど業務用っぽいオーディオインターフェイスが多い中、ひときわ目立つレッドボディーのオーディオインターフェイス。USBバスパワーで駆動するので、電源ケーブルをわざわざ用意する必要がありません。24bit/192kHzにも対応しています。

Focusrite Scarlett 2i2 G2 2in 2out 24bit 192kHz オーディオインターフェイス

【正規品】MIDIPLUS オーディオインターフェイス STUDIO M

入力数が1つのコンパクトなオーディオインターフェイス。外に持ち運ぶことも容易なので、ノートパソコンと一緒に使うこと考えているユーザーにおすすめの製品です。コストパフォーマンスの高いオーディオインターフェイスを探している方は是非。

【正規品】MIDIPLUS オーディオインターフェイス STUDIO M

今回はオーディオインターフェイスについて紹介しました。様々なメーカーから発売されているオーディオインターフェイス。入力数によって5千円ぐらい値段は上下しますが、1万円付近のものは正直いってほとんど差がないように感じます。なので、楽器屋に行って店員さんのおすすめを選んだり、思い切って今回紹介したオーディオインターフェイスの中から選ぶのもアリだと思います。付属するDAWも含め、実際に使ってみて、あの機能が欲しいとか、入出力数がもっと多い方がいいな、と思ったら機材をグレードアップさせていくのがいいのではないでしょうか。

機材選びで迷うのも楽しみながら、自分のスタイルに合ったものを見つけて、DTMライフを楽しんでいってください。

この記事に登場した専門家

有限会社フラクタル・デザイン ライター&エンジニア
中村太樹さん
音楽学校メーザーハウスでレコーディングやミキシングを学ぶ。卒業後はDTMステーションを書く藤本健の会社である有限会社フラクタル・デザインに勤務。現在は、レコーディングエンジニアやミキシングエンジニアとして活動する傍ら、記事の執筆もこなす。
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