2本目のベースを購入する時期や選び方について解説。バッカス、エピフォン、ヤマハ、アイバニーズ、フェンダーなどから2本目のベースとしておすすめのモデルを紹介します。人気の5弦ベースも安価で高品質のものも取り上げます。
新しいベースが欲しい……2本目のベースを買う時期は？
ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
1本目のベースを購入し、毎日練習をしていると2本目のベースもすぐに欲しくなってしまうと思います。問題はそのタイミング。ズバリ2本目のベースを買う時期は、新しいサウンドを試したくなった時、もっと良いグレードのベースを試したくなった時、つまり欲しくなった時です。
上手くなくても、1本目のベースを完璧に理解していなくても全く問題なし。例えば、ジャズベースを買ったらプレシジョンベースのサウンドを試したくなるのは当然だと思います。ただ、せっかくなら様々なベースについて調べ、試奏し、納得できるものを選びたいですね。
2本目のベースを買うときの選び方
より趣向の違うサウンド
特に初心者のうちであれば1本目に購入したベースとは異なるサウンドのベースを試してみることをおすすめします。なぜなら、自分が様々なスタイルのベースを知るきっかけになると共に、それをベンチマークにして違うメーカーや違うモデルのベースを見ることができるからです。
例えば、プレシジョンベースタイプを最初に買ったのなら、次はジャズベースタイプを試してみることをおすすめしますし、24フレットのモダンベースを買ったのならフェンダーのようなトラディショナルなベースをおすすめしたいですね。様々なスタイルのベースを経験することでどんなベースでも自分らしく演奏できるようになり、演奏には幅が出ると思います。
より弾きやすく、高品位なサウンドのためにグレードアップ
新しくベースを買う時、理由としては違うサウンドか、もしくはグレードアップを求めることがほとんどだと思います。例えば中国製のベースを1本目に選んで、その趣向のサウンドをさらに極めたいのなら、もう1段上の日本製やアメリカ製のベースを手に入れるのは十分にアリです。
この買い方によって違う趣向のサウンドやスタイルを体感することはできないかもしれませんが、金額によってどこに差が出るのか、つまりどれくらいの金額を出せば自分の求めるクオリティが手に入るのかがわかるようになります。3本目、4本目とベースを探す上でその経験は重宝するでしょう。
2本目におすすめしたいベース
Bacchus / BTB-1M BD
見慣れない形かもしれませんが、こちらはいわゆるオリジナルプレシジョンベース、通称OPBタイプと呼ばれるベースです。その名の通り、発売当初のプレシジョンベースを模したもので、現在のプレシジョンベースと比べると細かく異なる点がありますが、最も大きな違いはピックアップでしょう。
通常のプレシジョンに搭載されるスプリットコイルピックアップではなく、シングルコイルピックアップを1基フロントに配しています。シングルコイル特有のクリアな低音は唯一無二の個性です。
Bacchus / BTB-1M BD
参考価格：
19,800
円
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Epiphone EB-3 Bass(EB)
その形状から「SGベース」の愛称で親しまれるのが本ベースです。大型のフロントハムバッキングピックアップはどこまでも広がる海のように雄大な低音を放ち、リアのミニハムバッキングピックアップは対照的にタイトで硬いサウンドが特徴。これら2つは自在に組み合わせることが可能で、その振り幅の広さは数あるベースの中でも随一です。
また、安価なベースのほとんどは、ボディとネックのジョイントにはボルトが使われますが、こちらは接着剤を使ったセットネックと呼ばれるジョイント方法が採用されています。ボルトオンよりもスムースでウォームなサウンドです。ウッドマテリアルにはマホガニーが使われている点と合わせて、フェンダー系とは正反対と言える特徴ですね。
Epiphone EB-3 Bass(EB)
参考価格：
50,160
円
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5弦ベースにチャレンジしたい！
4弦でベースを始めた方が、2本目のベースに5弦を選ぶケースも非常によくあります。近年はリーズナブルな価格で品質の伴った5弦を見つけやすくなっており、1本は持っておくと様々な場面で役に立つでしょう。
ヤマハ TRBX505 TBR
バイク、お風呂、クルーザー、様々な業界で存在感を示すヤマハはギター・ベース業界においてもトップオブトップの地位を持ちます。日本のエレキギター創世記から精力的にプロダクトを開発するヤマハは、多くのプロミュージシャンから多大な信頼を集めています。
本商品はヤマハの代表モデル、TRBをベースにしています。オリジナルで開発されたハムバッキングピックアップは高い出力を持ちながらローノイズ。内蔵したアクティブプリアンプとのコンビネーションにより、様々なサウンドを出力します。ネックは反りや歪みに耐性を持つ5ピースのラミネートネック。ベースにとって最も重要なネックにも気が配られているのは嬉しいポイントです。
ヤマハ
エレキベース 5弦 TRBX505 TBR
参考価格：
64,350
円
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Ibanez / Gioシリーズ GSR205 Black
日本が世界に誇るギターメーカー、Ibanez(アイバニーズ)のエントリークラスの5弦ベースです。名機であるSRシリーズをベースにして開発され、スリムで軽量なボディ、細くて手に吸い付くようなネックが特徴的です。
一般的なベースは、ブリッジ部での弦間ピッチ(弦と弦の距離)が18～19mmほどですが、こちらは16.5mm。これによりネックは細くなり、右手も最小限の動きで弦にアクセスできるようになっています。
Ibanez / Gioシリーズ GSR205 Black アイバニーズ
参考価格：
28,510
円
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一生もの！ずっと使い続けられるベース
Fender CLSC 60S JAZZ BASS US PUPS OCR
本家フェンダーのジャズベースです。日本国内の工場で高い精度をもって製作され、タイトなサウンドと確かな演奏性が特徴的。サウンドにとって大きく重要なピックアップはアメリカ製のものが標準で搭載されています。
キャンディアップルレッドというカラーが、時間を経て濃くなったような色を再現したOCRカラーでフィニッシュされています。60年代のフェンダージャズベースのリイシューモデルらしく、その特徴がしっかりと再現されています。
ヤマハ TRB1006J CMB
YAMAHAを代表するTRBシリーズはジョン・パティトゥッチなどのジャズプレイヤーはもちろん、RADWIMPSの武田祐介さんなどロックプレイヤーにも高い人気を誇ります。
広い音域を持った6弦ベースで、最高音まで容易にアクセスを可能にするボディシェイプを持ちます。オリジナルのハムバッキングピックアップとプリアンプの組み合わせは強烈で、地を揺るがすような低音を出力。それでありながら音程感を持ちはっきりと主張するサウンドは唯一無二の個性です。
ヤマハ
エレキベース 6弦 TRB1006J CMB
参考価格：
123,200
円
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1本目のベースで練習を積み、音を知った上で選ぶ2本目のベース。せっかくなら絶対に満足できるいいものを購入したいですよね。今回紹介したいくつかのベースは実際に私の店で扱ったこともある高品位なものばかりで、安価ながらも十分な能力を持ったこれらのクオリティには驚かされます。
10万円以下の価格帯には多くのモデルがあり、何百本、何千本も手にしてきましたが今回の記事では特にコストパフォーマンスに優れたモデルばかりを選んだので、参考までにチェックしてみてください。どれもが満足できるものだと思います。
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