セイモアダンカンのギターピックアップおすすめ4選!

セイモアダンカンのピックアップの特徴や概要、組み合わせ、選び方について解説。レスポール、ストラトキャスター、テレキャスター、それぞれにおすすめのピックアップや自分でピックアップを交換するときに役に立つアイテムを紹介しています。

ピックアップのセイモアダンカン(SEYMOUR DUNCAN)ってどんなメーカー?
ピックアップの特徴は?
リペアマンが推奨するダンカンピックアップの選び方
レスポールにおすすめのピックアップ
ストラトキャスターにおすすめのピックアップ
テレキャスターにおすすめのピックアップ
その他のギターにおすすめのピックアップ
ピックアップは初心者でも交換できる?
この記事に登場した専門家

ピックアップのセイモアダンカン(SEYMOUR DUNCAN)ってどんなメーカー?

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
カリフォルニア州のサンタバーバラにて1978年に創業したセイモアダンカンは、ディマジオと並んで定番のリプレイスメントピックアップメーカーです。

ディマジオに比べると整理された美しいトーンが特徴的で、高級ブランドのモデルに搭載されるピックアップにチョイスされることも多く、ギタリストに限らずルシアー、リペアマン、といった方面からも大きな信頼を集めています。

日本ではESPが輸入代理店を務めており、その入手のしやすさも大きな魅力であると言えます。

ピックアップの特徴は?

超定番のモダンピックアップ

おそらく世界で最も多く交換されているピックアップはセイモアダンカン製 SH-4、通称"JB"でしょう。ミドルレンジが強烈に主張しつつ、絶妙にバランスするサウンドは多くのミュージシャンに愛されています。

SH-4をはじめとしてSH-2、SH-5など、多くのモデルが新しいマテリアル、新しい構造を自由に取り入れたオリジナリティのあるキャラクターをもちます。ヴィンテージスタイルではない、新しいセイモアダンカンスタイルを世の定番として作り上げた功績は計り知れません。

程よくまとめられたヴィンテージモチーフのサウンド

セイモアダンカンの魅力はモダンピックアップだけではありません。P.A.F..をモチーフにしたSH-1、シングルコイルスタイルのSSL-1をはじめとしたレギュラーラインの他に、"Antiquity Series"および"Antiquity Ⅱ Series"という特別にヴィンテージピックアップを再現するラインも展開しています。

特にハンドワインドで作られる"Antiquity Series"、"Antiquity Ⅱ Series"は深みのあるクリーン、食らいつくクランチ、ハイレンジで伸びるドライブサウンドで非常に高い評価を獲得しています。

ディマジオとの違いは?

ディマジオと比べてセイモアダンカンはより”整理されたサウンド”であると言えます。ディマジオの明るく暴れたサウンドとダンカンの落ち着いた高品位なサウンド、どちらを選ぶかは人それぞれの好みになるところ。

前述したような傾向があるとはいえ、両社にはヴィンテージスタイルからモダンスタイル、はたまたトレブリーであったりファットであったり、サウンドの傾向別にも無数のモデルがラインナップされています。一概にメーカーごとに特徴があるというよりも、モデルごとにコンセプトがあると捉える方がよいでしょう。

リペアマンが推奨するダンカンピックアップの選び方

まずは定番を検討してみましょう

セイモアダンカンにはSH-4、SH-1、SH-2といった定番のピックアップが存在します。これらの多くは国内の販売価格で1万円弱程度で流通しており、気軽にトライできるものでありながら、プロミュージシャンにも選ばれるだけの高い品質を誇ります。

まずはセイモアダンカンを背負う定番商品を試してみることには大きな価値があるといえます。逆に、定番を試さずしてセイモアダンカン、ひいてはリプレイスメントピックアップを語ることはできません。

モダンなマテリアルで新しいサウンドを

セイモアダンカンは今までにはないマテリアルや構造を採用したモデルも数多く展開しています。例えば、Invader(SH-8)はフジツボのような大型のポールピースと3つのセラミックマグネットによる広い磁界を作り、ヘヴィなサウンドをデザインしています。

また、Dimebucker(SH-13)はパワフルなセラミックマグネットとステンレスのブレードポールピースを持ち合わせ、パワフルなサウンドをベースにして大幅なチョーキングでもサウンドが途切れないという特性を持ちます。

このように、今までのスタイルにとらわれない新しいデザインを積極的に採用するのもセイモアダンカンの大きな魅力です。

レスポールにおすすめのピックアップ

SH-4

SeymourDuncan SH-4 JB BK

このピックアップを試さずしてピックアップを語ることはできません。SH-4 JBモデルは世界で最もポピュラーなリプレイスメントピックアップとして知られています。

大きい出力を持ちながらもサウンドのバランスには優れ、ドライブさせたときのサスティーンの長さ、シルクのようにスムースな粒立ちが得られます。

他のハイパワー系のピックアップに比べるとプレゼンス成分、ハーモニクスの美しさが特徴的で、レンジの広いアンプで鳴らしたときのハッとするような響きは独特のものです。組み合わせるのにはSH-1やSH-2が定番です。

SeymourDuncan PU セイモアダンカン ピックアップ SH-4 JB BK 【国内正規品】

セイモアダンカンのハムバッカー4選とおすすめの組み合わせ - PICUP(ピカップ)
セイモアダンカンのハムバッカー4選とおすすめの組み合わせ - PICUP(ピカップ)>>
ハムバッキングピックアップ(ハムバッカー)について、その概要やシングルコイルピックアップとの違い、サウンドの特徴について解説。セイモアダンカンのおすすめのピックアップについておすすめのモデル、おすすめの組み合わせを紹介しています。

ストラトキャスターにおすすめのピックアップ

SSL-1

SeymourDuncan SSL-1 -Vintage Staggered

シングルコイルピックアップとしてはセイモアダンカンで最も人気のあるモデルです。クラシックなマテリアルであるアルニコ5をマグネットに採用し、あくまでヴィンテージサウンドをベースにしながらもわずかにトレブリーなサウンドはエレガントなクリーントーン、噛み付くようなバイト感のドライブトーンが特徴的なサウンドです。

SSL-1はヴィンテージのようにきついRの指板を持つギターのためのモデルで、よりフラットな指板を持つギターにはSSL-1のポールピースをフラットにしたモデルであるSSL-2がおすすめです。

SeymourDuncan PU セイモアダンカン ピックアップ SSL-1 -Vintage Staggered 【国内正規品】

セイモアダンカンのおすすめシングルコイルギターピックアップ5選 - PICUP(ピカップ)
セイモアダンカンのおすすめシングルコイルギターピックアップ5選 - PICUP(ピカップ)>>
シングルコイルピックアップの概要やハムバッキングピックアップとの違い、サウンドなどについて解説。セイモアダンカン製のシングルコイルピックアップからオススメのモデルを紹介しています。

テレキャスターにおすすめのピックアップ

STL-1b

SeymourDuncan STL-1b BK-Vint.BroadcasterLead

STL-1bは1948年に発表されたフェンダーブロードキャスターに搭載されたピックアップをモチーフにしたモデルです。当時と同じ太めのポールピースを採用し、シャープでホット、よく伸びる長いサスティーンが特徴的です。

一般的なテレキャスターサウンドはトレブリーでチャキチャキとしたものですが、その特徴がかえって使いづらさにつながってしまう現場もああります。STL-1bはそのようなキャラクターは残しつつもミドルレンジを強調することで扱いやすさにおいてメリットを持ちます。

SeymourDuncan PU セイモアダンカン ピックアップ STL-1b BK-Vint.BroadcasterLead 【国内正規品】

その他のギターにおすすめのピックアップ

SHPR-2b

Seymour Duncan SHPR-2b/BK P-Rails HOT

SHPR-2bはブライトなシングルコイルサウンド、ファットなP90サウンド、パワフルなハムバッキングサウンドを1つにまとめた驚きのモデルです。

サイズは一般的なハムバッキングピックアップと同様のものになっているため、特別な施工は行わずに自分のギターに搭載することが可能です。

これらのサウンドの切り替えはスイッチを使って行えますが、ポットをスイッチポットにすればその機能も取り付け穴の増設を行う必要もありません。

Seymour Duncan セイモアダンカン エレキギター用ピックアップ SHPR-2b/BK P-Rails HOT

ピックアップは初心者でも交換できる?

個人レベルであってもピックアップの交換は可能です。気をつけてもらいたいのはコイルの扱いと位相のマッチング。ピックアップに使われるコイルは1mmに満たない非常に細いワイヤーで巻かれています。そのため、驚くほど簡単に断線してしまう、センシティブなパーツです。

位相については他のピックアップとミックスしたときにマッチングに問題があるとサウンドはローカットしたように細くなり、使えるサウンドではなくなってしまいます。配線する前にテスターで確認するのがベストです。

交換に必要なアイテム

goot 電子工作用はんだこてセット X-1200

gootは超定番のはんだごてメーカーとしては非常に有名で、多くのリペアマン(ほとんど全員がgoot愛用者では?と思うほど)が愛用しています。安価であるゆえ、クオリティについて心配をしてしまいますが、少なくとも1年や2年では壊れる心配はほとんどありません。

私が仕事で使っているはんだごてもgoot製の安価なもので、今回紹介しているものとほとんど違いがありませんが、5年以上問題なく動いています。

goot 電子工作用はんだこてセット X-1200

Sanwa アナログマルチテスター AP-33

現在ではデジタルの扱いやすいテスターも安価で販売されていますが、比較的高価なアナログテスターを進めるのには理由があります。それは、ピックアップの位相をチェックするためです。複数のピックアップをミックスしたときにそれぞれの位相にズレがあるとサウンドは大きく減衰し、迫力のないものになってしまいます。

それを防ぐためにアナログテスターで位相をあらかじめチェックしてワイヤリングすることをおすすめします。方法は簡単で、ベーシックの位置からテスターを当てたときに針が右に動くか左に動くかをチェックするだけ。この方向を合わせれば位相を合わせたことになります。

Sanwa アナログマルチテスター AP-33

店頭でのピックアップ交換のご案内
店頭でのピックアップ交換のご案内>>
特に最初のピックアップ交換では失敗することも少なくなく、私がいただくリペアの依頼でも「自分でピックアップを交換してみたけどうまくいかない」というものも少なくありません。もちろん自分でできるに越したことはありませんが、もしも心配であればぜひご相談ください。ピックアップの交換だけではなく、電装系パーツ全体で、もしくは弦振動も含めてサウンドをトータルでデザインすることが可能です。
リプレイスメントピックアップとしては大定番のセイモアダンカン製ピックアップについて解説しました。セイモアダンカンでは数え切れないほどに多くのモデル、シリーズを展開しており、ハムバッキングスタイルのSHシリーズは15種類以上のラインナップが存在します。

これだけの種類の中には必ずあなたの求めるサウンド、キャラクターにマッチするモデルもあるはずです。定番どころからマニアックな仕様まで全てのモデルを検討し、テストする価値のあるメーカーですね。
ESP | Seymour Duncan | Pickup
ESP | Seymour Duncan | Pickup>>

この記事に登場した専門家

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
詳しくはこちら