LUNA SEA「J」の使用機材と音作りおすすめアイテム!

日本のロックシーンを代表するバンド「LUNA SEA」。多彩な才能が集まって生まれるサウンドは今もなお多くの人に愛されています。そのLUNA SEAをロックバンドたらしめるのがベースプレイヤーの「J」さんです。今回はJさんのサウンドとアーティストとしての魅力をお伝えします。

バンドとソロアーティスト、Jの二つのキャリア
楽曲、パフォーマンス、人間性…、Jの魅力
Jの使用機材を紹介!
Jの音作りにおすすめのアイテム
Jのサウンドを堪能できるおすすめ作品
Jの真髄はライブ!!
この記事に登場した専門家

バンドとソロアーティスト、Jの二つのキャリア

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
Jさんは、日本を代表するロックバンド「LUNA SEA」のベーシストです。1991年に、X JAPANのYOSHIKIが主宰するレーベル「Extacy Record」からアルバム「LUNA SEA」をリリースし、翌年にアルバム「IMAGE」でメジャーデビュー。その後は多くのヒット曲をリリースしながら、複数回の東京ドーム公演、お台場で開催された10万人ライブ「NEVER SOLD OUT」など、華々しい活動を展開されています。

97年に「J」としてソロ活動も開始し、2017年までに10枚のソロアルバムをリリースし、海外のロックミュージシャンとも共演するなど、ソロアーティストとして20年以上のキャリアを積まれています。

楽曲、パフォーマンス、人間性…、Jの魅力

ロックを体現するパフォーマンス!

Jさんの魅力はなんといっても、そのロックミュージシャン然としたステージパフォーマンス。腰より低い位置でベースを構え、右腕を伸ばしてピッキングするその姿は、モトリークルーのニッキーシックスを彷彿とさせるフォームで、LUNA SEAで一番背が高いこともありその姿はステージでとても映えます。
出典:You Tube"LUNA SEA 3D in LOS ANGELES" Trailer (with fan comment) [HQ]
ライブではステージを縦横無尽に走りまわり、ヘヴィな楽曲では観客を煽ります。さらに、上記の動画の52秒あたりで実際に見れますが、代表曲「ROSIER」ではマイクスタンドをステージ後方へプロレス技のように投げ飛ばすパフォーマンスが特に有名で、どれだけ広い会場であってもパンキッシュなパフォーマンスで客席を湧かせます。

数々のヒット曲を生み出すメロディーメーカー

LUNA SEAは全員が楽曲制作に関わるバンドですが、その中でJさんはライブ映えするスピードチューンの原曲を提供する傾向が強いです。

「ROSIER」「TRUE BLUE」「STORM」といったヒットナンバーに加え、ライブでも人気の高い「TIME IS DEAD」「JESUS」「G」「IN FUTURE」といったヘヴィチューンなど、LUNA SEAのバンドイメージとして印象の強い楽曲の多くがJさんの手によって生み出されています。また「Crazy about you」「Forever & Ever」など、スタジアムロックを彷彿とさせるロックバラードや、ライブ終盤で演奏されることの多いシンガロングナンバー「PRECIOUS...」「WISH」など、メロディアスな名曲も残しています。

メンバー全員がそれぞれ多彩な音楽的バックボーンを持ち、個性の集合体と呼ばれるLUNA SEAを「ロックバンド」として形作っていたのは、Jさんの影響が大きいでしょう。

若いバンドマンに慕われる兄貴的存在

Jさんのもう一つの魅力は、後輩に慕われる兄貴分としてのキャラクター。彼のパフォーマンスに魅せられてロックミュージシャンを志す若い人も多く、「J兄」と呼ばれて親しまれています。

ビジュアル系バンドではDIR EN GREYのToshiyaが彼からの影響を公言し、Lynchのシングル曲「TRIGGER」にゲスト参加したこともあります。ラウド系のバンドではCold Rain、9mm Parabellum Bulletなど、Jさんが主催するライブイベントに出演した若手のバンドもいます。

Jの使用機材を紹介!

ESP J-TVB-V -Fire Red-

Jさんの代名詞とも呼べる、ESP製のオリジナルモデルがこのJTBです。メイプルトップ、アッシュバックのボディにセイモアダンカンのSJB-1というピックアップを搭載したモデルで、硬質なサウンドが特徴です。

Jさんは、腰より低い位置までベースを下げてプレイする演奏フォームのため、JTVにはボディ裏に太ももに合わせたコンター加工(くぼみ)を作られているなど、Jさんのサウンド、ステージパフォーマンス両方を支える仕様になっております。

Ampeg SVT-3PRO

アンプヘッドもスピーカーキャビネットもAmpegのSVTを使用することの多いJさんですが、本人使用のものは生産終了のヴィンテージもののため、現行品でかつ街のレンタルスタジオに常設されていることも多いこのSVT-3PROをご紹介します。

この機種の最大の特徴は12AX7、12AU7といった真空管を搭載し、そのサウンドを”TUBE GAIN”によりコントロールできる点です。Ampegの伝統を踏襲しつつ、現代的なサウンドにも対応できる逸品です。

TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI

Jさんの骨太なベースサウンドの音作りに大きく貢献しているペダルがサンズアンプのBASS DRIVER DIです。

高音域、低音域が強調されたサウンドをドンシャリと呼びますが、このサンズアンプはイコライザーのノブがTREBLEとBASSの二つだけになっており、いわゆるドンシャリサウンドが簡単に作れます。また、歪みのノブと原音とのブレンド量を決めるブレンドノブもあり、Jさんがステージで出している歪んでいながら芯のあるベース音も出しやすいです。

とてもキャラクターの強いペダルですが、そのためにどの現場でも安定して同じ音を作りやすく多くのベースプレイヤーに愛用されている定番中の定番プリアンプですが、Jさんはこれを90年代の活動時から使い続けています。

なお、最新バージョンのV2ではMIDDLEのノブが追加されており、より幅広い音作りにも対応できるようになっています。

TECH21 サンズアンプ SansAmp BASS DRIVER DI ベース専用DIボックス 【国内正規品】

ベース用定番プリアンプMXR M-80とSANSAMPを比較! - PICUP(ピカップ)
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ベース用の定番プリアンプである「MXR M-80」と「TECH21 SANSAMP BASS DRIVER」について、それぞれの特徴や使い方、愛用しているプロのアーティストの紹介をします。

ESP ES-S-60J LUNA SEA Jモデル ベースストラップ

Jさんのプレイフォームは、ベースを腰の下まで下げて右腕を伸ばしてピッキングするのが最大の特徴です。

このストラップはESPから公式に発売されているJモデルのベースストラップです。
Jさんのようなプレイスタイルをするには十分な長さのストラップが必要ですが、これは全長が165cmと一般的なストラップに比べるとかなり長く、だいぶ低く構えることが可能です。

ESP ES-S-60J LUNA SEA Jモデル ベースストラップ

Jの音作りにおすすめのアイテム

EDWARDS E-AM-135AS/M Natural

エフェクターを使うことが少ないJさんは、自分の弾き方とベースとアンプの本来の音で勝負する、直球な音作りが特徴です。

JTVやJ-MFなど、ESPのオリジナルモデルのイメージが強いJさんですが、アルバムのレコーディングではフェンダーやサドウスキーのジャズベースタイプを使用することも多いです。
実際に、JTVに搭載されているピックアップもジャズベースタイプのものが2基で、これらの仕様から、Jさんのサウンドはアッシュボディのジャズベースに近いものと言えます。

そのため、本人と同じ機種ではないもので近いサウンド傾向のベースとして、お手頃な価格でおすすめできるものの一つがこのEDWARDSのAMAZEです。
アッシュボディ、メイプル指板で硬質な音が作りやすく、ピックアップもSJB-1という、JTVに搭載されているものと同じモデルです。

EDWARDS E-AM-135AS/M Natural エレキベース

Jモデルにも採用されているボディ材「アッシュ」を使ったベースおすすめ5選 - PICUP(ピカップ)
Jモデルにも採用されているボディ材「アッシュ」を使ったベースおすすめ5選 - PICUP(ピカップ)>>
ベースに使用される木材の中でもポピュラーな「アッシュ」。一口にアッシュと言っても様々な種類があります。スペックにこだわってベースをお探しの方へ、アッシュボディベースの魅力をお伝えします。

SANSAMP BASS DRIVER DI V2

Jさんのサウンドの印象を強く作っているのがBASS DRIVER DIですが、これはその最新バージョンです。ミドルのノブが搭載され、これまで以上に幅の広い音作りに対応できるようになっています。
もちろん、従来のBASS DRIVER DIのサウンドも再現できるため、これからサンズアンプを試してみたいという方にはこちらもおすすめです。

SANSAMP 『BASS DRIVER DI V2』 ベース専用ドライブエフェクター&アンプシュミレーター&DI機能搭載 [国内正規品]

ベース用プリアンプMXR M-80とSANSAMPを比較! - PICUP(ピカップ)
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ベース用の定番プリアンプである「MXR M-80」と「TECH21 SANSAMP BASS DRIVER」について、それぞれの特徴や使い方、愛用しているプロのアーティストの紹介をします。

Jのサウンドを堪能できるおすすめ作品

J 20th Anniversary BEST ALBUM <1997-2017> W.U.M.F.

Jさんのソロワーク20周年を記念してリリースされたベストアルバムです。

バンドでは5人の中の1人で、かつLUNA SEAはメンバー全員の個性や音楽的な主張が強いため、Jさんの作曲であっても「LUNA SEA」という音楽になるのですが、ソロワークではそういった影響を受けないため、Jさんの表現したい音楽が100%表れています。

初めてJさん個人の音楽に触れる方におすすめしたいのがこのアルバムで、BURN OUTやPYROMANIAなど、初期の楽曲をリテイクしたトラックに始まり、彼のソロ活動の軌跡をこの1枚で網羅することができます。

J 20th Anniversary BEST ALBUM <1997-2017> W.U.M.F.(2CD)

出典:You TubeJ / BURN OUT

LUNACY

LUNA SEAが終幕する直前にリリースされた、2000年の作品です。
LUNA SEAでJさんが生み出した名曲は数多くあり、本来であればベストアルバムなどをおすすめするところですが、敢えてこの作品をピックアップした理由は、LUNA SEAのアルバムの中でもとりわけベースのミックスが大きいというところにあります。

全体的にドライな音像の楽曲が多く、Jさんのベースサウンドが分かりやすい作品としておすすめです。その他にもJさんが原曲を担当した名曲「TONIGHT」や「Crazy About You」、ソロワークからの影響が色濃く出ているヘヴィナンバー「Sweetest Coma Again」「a Vision」も収録されており、聴きごたえのあるアルバムです。

J/SOLO WORKS and LUNA SEA (BM SPECIAL FEATURE SERIES)

Jさんの人物像やアーティストとしての考え方に迫ったアーティストブックです。ロングインタビュー、機材紹介など情報は豊富ですが、必見なのはJさんが影響を受けた、または今でも聴いている愛聴盤20選です。どういった発想で今のようなスタイルが生まれたのかがこの1冊で分かる、おすすめの本です。

J/SOLO WORKS and LUNA SEA (BM SPECIAL FEATURE SERIES)

Jの真髄はライブ!!

Jさんの機材やサウンドについてご紹介しました。
2018年はLUNA SEAの全国ツアー、そして主催フェスの「LUNATIC FEST 2018」など、彼らのサウンドに触れる機会も多く開かれます。
LUNA SEA、そしてJさんの最大の魅力はライブステージで表れるため、ぜひ一度足を運んでみてください。
LUNA SEAのメンバー「SUGIZO」の使用機材を楽曲とともに紹介!
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LUNA SEA、X JAPAN、ソロワークと多彩な活動を展開するアーティスト「SUGIZO」。華やかなイメージのSUGIZOさんは、こだわりのエフェクターマニアでも知られています。今回はSUGIZOさんが愛用するエフェクターの一部をご紹介します。
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INORANさんの経歴、ソングライティングやサウンドなどの魅力、フェンダージャズマスターやエレクトロハーモニクス スモールクローンといった使用機材について解説。本人使用機材やサウンド再現のためのアイテムを紹介しています。

この記事に登場した専門家

ベース専門店・Geek IN Box代表
嵯峨駿介さん
東京・御茶ノ水の大手楽器店にて数千本のギター・ベースのリペア、メンテナンスを経験。現在は、横浜でベース専門店「Bass Shop Geek IN Box」を立ち上げ、リペアや販売をする傍ら、様々なメディアで記事の執筆もこなす。 ※本記事の内容は嵯峨駿介個人の意見、知識を基に執筆しており、所属する株式会社ビレッジグリーン及びGeek IN Boxの総意を代表するものではありません
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