ストラトキャスターの特徴とおすすめモデル8選

エレキギターの中でも高い人気を誇る「ストラトキャスター」。世界で最も有名なギタリストであるジミ・ヘンドリクスが愛用していたことでも有名です。今回はジミも愛したフェンダー社のストラトキャスターを中心に、その特徴からおすすめの商品までご紹介します。

人気のギター「ストラトキャスター」の歴史
ストラトキャスターの主な特徴
ストラトキャスターの種類
ストラトキャスターを使用している主なミュージシャン
初心者におすすめのストラトキャスター
中級者以上におすすめのストラトキャスター
プレイスタイルを選ばないのがストラトキャスタータイプの魅力

人気のギター「ストラトキャスター」の歴史

ストラトキャスターは、米国フェンダー社が開発したギターモデルです。同じフェンダー社の人気モデル「テレキャスター」を発展させたモデルでもあります。

ストラトキャスターの開発者、レオ・フェンダーはもともとミュージシャンではなく、合理的な考えを持つ技術者でありました。ストラトキャスターには斬新なアイデアが採用され、革新的なエレキギターとして、1954年に発表されて以降、ミュージシャン達に愛され、ギブソン社の「レスポール」と人気を二分する代表的なモデルとなっています。

今では他社からも多くのコピーモデルが発売されていて、「ストラトキャスター」はフェンダー社の登録商標なので、他社のコピーモデルは「ストラトキャスター・タイプ」として区別しています。
ストラトキャスター

ストラトキャスターの主な特徴

ボディ形状は角が生えたような「ダブルカッタウェイ」

テレキャスターがシンプルな形状なのに比べて、ストラトキャスターは、角のような「カッタウェイ」が左右にある「ダブルカッタウェイ」と呼ばれる特徴的な形をしています。まるでストラトキャスター特有の音色をそのまま表現したかのように、軽やかに羽を広げたようにも見えます。実は、これは単なるデザインではなく、演奏する時のバランスや、人の身体とギターの当たり具合を安定させるために計算された形状なのです。

演奏時の操作性を考慮して削られたボディは、激しいライブパフォーマンスを可能にし、ダブルカッタウェイの形状はハイポジション(ネックの根元部分で高音域)が弾きやすいなど、様々な演奏テクニックを可能にします。
ストラトキャスター

ネック交換できてかつ強度もアップ「ボルトオンジョイント」

従来のギターはボディとネックを接着剤でつなげて製造していたのですが、ストラトキャスターではボディとネックとを木ねじで結合する「ボルトオンジョイント」という斬新なアイデアが採用されています。そうすることによってより強度が増し、生産効率のアップにも貢献しています。

3基のシングルコイルタイプピックアップ

ストラトキャスターの音は、高音域が明るく、繊細な音が特徴です。「シングルコイルタイプ」と呼ばれるピックアップが、ネック側・中央・ブリッジ側の3ヶ所に装着されています。テレキャスターはピックアップもシンプルに2ヶ所だけなので、ここにもテレキャスターとの違いがあります。

弦楽器は弦の場所で音質も違ってくるので、演奏時には3ヶ所のうち、どのマイクで音を拾うかをレバースイッチで切り替えて、好みの音を出すことができます。ネック側は柔らかい音質で、ブリッジ側にいくほど硬い音質になります。

はじめのうちは、なかなか音の違いがわからないかもしれません。ですが、練習を重ねるうちにだんだんと違いがわかるようになり、自分の好みの音を出せるようになってくるでしょう。そうすると、ストラトキャスターの楽器としての完成度の高さに魅力を感じるはずです。
ストラトキャスター

トレモロアームで多彩な表現が可能

ブリッジについている金属の棒「トレモロアーム」もストラトキャスターの特徴です。音を出した後、このアームをもってボディに対して前後に揺らすと音程が揺れ、ピッチを操作する表現ができます。

メロディーにニュアンスをつけるヴィブラートに用いたり、コード弾きに組み合わせて揺れた浮遊感のある音に用いることもあり、思いっきりアームを降ろしてエンジンのような音を出したりと、使い方は様々です。

改造しやすいのもストラトキャスターの魅力のひとつ!

音にこだわりをもつギタリストの中には、フェンダー社以外のストラトキャスター・タイプのギターを使っていても、例えばピックアップだけはフェンダー社製のパーツに付け替えている人もいます。好みに合わせてカスタムがしやすいのもストラトキャスターの魅力のひとつです。

ストラトキャスターのギターを使いながら、リア(ボディ側)のピックアップのみを、レスポールに搭載されている「ハムバッカー」に改造するモデルは「SSH配列」と呼ばれ、特に80~90年代のロックシーンで人気を博しました。

ハムバッカーは、「ジーッ」と鳴るハムノイズを抑えられ、「オーバードライブ」や「ディストーション」などのエフェクターとの相性が良く、これらのエフェクターを愛用するハードロック系のギタリストによく使用されています。

それ以外にも、ボルトオンジョイントを採用しているため、ネックとボディを別のものに付け替えることも可能です。ネックが折れたり曲がったりして直せない場合の修理に大変便利です。
ストラトキャスター
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ギターの改造について、リフィニッシュやハードウェアの交換、電装系に関して解説します。ピックガードやノブ、塗装のためのオイル、ピックアップなどの改造のためのアイテムやパーツについても、おすすめを紹介します。

ストラトキャスターの種類

Standard シリーズ

ストラトキャスターの伝統的な仕様を踏襲しつつ、サウンドは現代的な改良を加えているフェンダーUSAの「アメリカンスタンダード」にあたるモデルです。

Standard Strat HSS シリーズ

Standard シリーズにリアのピックアップをハムバッカーに変更したモデルです。

Deluxe シリーズ

米国のピックアップメーカー、セイモアダンカン社製のピックアップを搭載したモデルです。

Bulletシリーズ

廉価版。ボディ材に低コストのバスウッドを使用していますが、バスウッドは軽量で、音色のクセがないのが特長です。

Vintage Modified シリーズ

Bulletシリーズのストラトキャスターに手を加えて強化したモデルです。

Japan Exclusive

フェンダー社が日本のメーカーに発注する正規品で、Made In Japanのフェンダーです。これまでは日本の神田商会がフェンダーからライセンスを取得し「Fender Japan」として製造販売していましたが、2015年4月よりフェンダー本社がジャパン・エクスクルーシブとして日本製のフェンダーを販売するようになっています。
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エレキギターメーカーの中で最も人気と言っても過言ではないフェンダー社。同社の代表的なモデルには、多くのアーティストも愛用するストラトキャスターとテレキャスターがあります。そのフェンダー社の日本版「フェンダージャパン」と、フェンダージャパンを引き継いだ現行の「Japan Exclusive(ジャパンエクスクルーシブ)」について、背景やおすすめのギターをご紹介します。

ストラトキャスターを使用している主なミュージシャン

ストラトキャスターを愛用していた世界で最も有名なギタリストと言えばジミ・ヘンドリクス。左利きだったジミは、白い右利き用のストラトキャスターに逆に弦を張って愛用していました。

Jimi Hendrix Stratocaster Olympic White

Fender / Jimi Hendrix Stratocaster Olympic White フェンダー ストラトキャスター ジミ・ヘンドリックス

以下のギタリストには、それぞれの名前を冠したシグネイチャーモデルが発売されています。

  • エリック・クラプトン
  • ジェフ・ベック
  • エリック・ジョンソン
  • イングヴェイ・マルムスティーン
  • スティーヴィー・レイ・ヴォーン
  • ジョン・メイヤー

そのほかにも、

  • リッチー・ブラックモア
  • ジョン・フルシアンテ

日本では、

  • Char
  • 春畑道哉(TUBE)
  • KEN(L'Arc〜en〜Ciel)
  • SUGIZO(LUNA SEA,X JAPAN,JUNO REACTOR)

など、アーティストの他にもスタジオミュージシャンを含め、多岐にわたる音楽で使用されています。

初心者におすすめのストラトキャスター

Fender MIJ Traditional '60s Stratocaster

これぞ定番。ストラトキャスターが欲しいならまずはこれ

60年代製のストラトキャスターを再現した「Traditional '60s」です。ストラト、と言われればこのタイプを想起する方も多いと思います。品質としてはとても高く、1本目にこれを手にしたら長く使っていけます。

Fender エレキギター MIJ Traditional '60s Stratocaster®, Rosewood Fingerboard, Daphne Blue

FUJIGEN Neo CLassic SERIES NST100 3TS

国産メーカーの高品質ストラトモデル

過去にフェンダージャパンをOEM製作していた国内メーカーの1社でフジゲンという会社があり、フジゲンから独自ブランドとして発売されている「Neo Classic」というシリーズは、ストラトタイプの中でも特に品質が高いです。フェンダーにこだわらず、良い音のするストラトが欲しいという方にはおすすめです。
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Squier Standard Strat FMT AMB

フェンダーがほしい!でも高くて買えない!という方にはこれ

フェンダーのラインナップを低めの価格帯で再現した、フェンダー公認ブランドのSquier(スクワイヤ)です。価格帯としては3万円前後から用意されていますが、5万円台になれば最初に持つ1本としては申し分ない品質のものが手に入ります。

Squier Standard Strat FMT AMB エレキギター

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Squierのエレキギターの評判や音の特徴、affinityやclassic vibeなどのシリーズについて解説。初心者や中級者におすすめしたいストラトキャスターやテレキャスター、ジャズマスターを紹介します。

中級者以上におすすめのストラトキャスター

Fender USA American Elite Stratocaster Maple Fingerboard Autumn Blaze Metallic

伝統と現代的な仕様が融合した最新の「ストラトキャスター」。

フェンダー本国の「American Deluxe」というシリーズが、2016年に刷新されてできたのがこの「American Elite」です。

古き良きフェンダーの良さを残しつつ、弾き心地、音などを現代風にブラッシュアップしていることが特徴で、フェンダー独自の最新式ノイズレスピックアップを搭載しています。

Fender USA / American Elite Stratocaster Maple Fingerboard Autumn Blaze Metallic フェンダー アメリカンエリート ストラトキャスター

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フェンダーUSAのストラトキャスターについて、その種類や特徴、評価、製造年代の判断方法などについて解説。アメリカンプロフェッショナル、エリート、オリジナル、そしてアーティストシリーズからおすすめのモデルを紹介しています。

MOMOSE MST1-STD NJ 3TS

知る人ぞ知る名国産ブランド

長野県のディバイザーという会社が経営する楽器工場のシニアビルダーである百瀬恭夫氏の名前を冠した国産ギターブランドがMomoseです。ジャパンブランドの国産フェンダー系ギターは総じて質が高いと言われますが、Momoseもそれに漏れず、非常に高い評価を得ているブランドです。

フェンダー系ギターの持つ「音に関わる部分」と「製品として効率性を持って作られる部分」を切り分け、伝統的なルックスなどは保ちつつ、現代的な音楽の使用にも対応できるようにMomoseの技術を反映されて改良を続けられています。

モモセ MOMOSE/ストラトMST1-STD/NJ 3TS【モモセ】

Bacchus IMPERIAL PLD II BLK-OIL

ハードロックファンにはぜひ手にとってほしい一本

時代やプレイヤーニーズに合わせて仕様が様々存在するのもストラトキャスタータイプのギターの魅力です。

こちらはMomoseと同じディバイザーのブランド、「バッカス」のGlobal Seriesという海外生産のシリーズのギターです。シングルコイルが3つ搭載されるのが伝統的なストラトキャスターですが、このタイプはフロント(ネック側)とリア(ブリッジ側)がハムバッカーになっています。

このピックアップの仕様は80年代から一般的になったもので「HSH」と呼ばれ、ストラトキャスターのようにピックアップの組み合わせによって音のバリエーションが増えるのはもちろん、ノイズに強く出力も大きくなるため、ハードロックなどに向いたパワフルな音が出しやすい仕様です。

Bacchus / IMPERIAL PLD II BLK-OIL [Global Series] エレキギター バッカス

バッカスギターおすすめ5選! - PICUP(ピカップ)
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長野は松本を拠点にハイクオリティなエレキギター、ベースを製造するバッカス。彼らの展開するユニバース、グローバル、クラフト、ハンドメイトの各シリーズの特徴や評判、メーカー概要について解説。初心者、中級者のギタリストにおすすめしたいエレキギターを紹介しています。

Edwards E-SE-KIKUMARU SUGIZO Signature

P-90ピックアップを搭載した珍しい仕様のストラト

大手楽器メーカーとして国内外で高い評価を得ているメーカーがESPです。ESPのラインナップは高価なものが多いのですが、たくさんのアーティスト、プレイヤーのモデルを手掛けており、個性的な楽器が多く用意されています。

このモデルは、ESPの兄弟ブランド「エドワーズ」から発売されている、LUNA SEA・X JAPANのリードギタリストSUGIZOの愛用する「菊丸」というフェンダーのヴィンテージストラトを模して造られたものです。

ESPのラインナップと比較すると廉価なモデルではありますが、セイモアダンカン製のSP90-1というピックアップを搭載しており、シングルコイルとハムバッカーの間を取るような太く、かつ繊細な音が特徴です。

Edwards エドワーズ エレキギター E-SE-KIKUMARU SUGIZO Signature

SUGIZOこだわりの使用機材と、使用されている楽曲を紹介!
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LUNA SEA、X JAPAN、ソロワークと多彩な活動を展開するアーティスト「SUGIZO」。華やかなイメージのSUGIZOさんは、こだわりのエフェクターマニアでも知られています。今回はSUGIZOさんが愛用するエフェクターの一部をご紹介します。

プレイスタイルを選ばないのがストラトキャスタータイプの魅力

フェンダー以外にもストラトキャスターを模したギターはたくさん存在します。中には個性的なものもあり、自身が演奏したい音楽や演奏スタイルに合わせて選ぶことができるくらい選択肢が豊富だというところがストラトキャスタータイプのギターの魅力のひとつです。

カスタムしやすいため、特に自分好みのサウンドを求める人に人気です。エレキギターを代表するモデルであり、世界中のミュージシャンに愛され、どんなジャンルの音楽にもハマりやすい万能性も備えています。
ぜひあなたに合うストラトを探してみてください!