ライブの同期演奏に必要な機材おすすめ8選!

「ライブで打ち込みを流して演奏したいけど、何が必要?」「iPadやiPhoneで同期演奏する方法は?」「打ち込みを同期するときのオーディオインターフェースってなにがいいの?」…などの疑問にお答えします。同期演奏をはじめてみましょう!

同期演奏でライブをもっとダイナミックに

有限会社フラクタル・デザイン ライター&エンジニア
中村太樹さん
Live Scene

同期(オケ)とは?

一般的に多くみられるバンドの構成といえば、ドラム、ベース、ギター、ボーカルです。ここにキーボードやもう一人ギターが居たりと、編成は多少前後すると思いますが、楽曲に民族楽器やバイオリンの音、シンセサイザーのサウンドなどを入れたくても、一般的な編成では、ライブで全てのサウンドを完全再現するのは難しいですよね。

そんなとき、あらかじめ用意した音源を流すことで、より個性溢れる楽曲をライブで披露することができます。この音源を流すことを、生演奏と同期させることから「同期」と呼んだり、「オケ」(=バックのオーケストラ)と呼ぶこともあります。
実際プロのライブでも、コーラスパートは同期を使うとか、足りないパートはオケを流すなどしています。ですが、やってみようと思っても、まず何から始めたらいいか分からないものです。そこで今回は、必要な機材と共にどんな前準備が必要なのか紹介していこうと思います。

同期演奏するうえで気を付けること

音を詰め込み過ぎない

シンセサイザー、ストリングス、民族楽器、ピアノ、ギター、ベース、ドラム……など、同期を使えばどんな音でも流すことは可能です。しかし、ライブの魅力はやはり生演奏にあります。なんでもできるからといって、詰め込み過ぎるとせっかくのいい楽曲が台無しに…なんてこともあります。

ここで大切なのは、引き算です。生演奏があって、よりそれが引き立つそんなオケを作ることができれば、より魅力をお客さんに伝えることができるでしょう。

まずは音源制作ソフトが必要

いくつか必要になってくる機材は後述しますが、ここではまずオケを作るために必要な音楽制作ソフトについてお話します。音楽制作ソフト、いわゆるDAWソフトは、Cubase、Studio One、Logic…など、色々な種類が存在します。

DAWの基本的な機能はどれも同じですが、付属しているプラグインエフェクトやプラグインインストゥルメント、ループ音源などが異なり、特徴的な機能も音楽制作スタイルによって違ってくるので、無料版などを試しながら、自分に合ったものを見つけてみてください。
そして、ライブでオケを流すには、まずそのオケを作らなくてはいけません。基本的には、打ち込みと呼ばれる、演奏データを先に入力してそれを再生する手法を用います。バンドメンバーが演奏する楽器以外に必要な音源を作成して、リハスタで色々試しながら、本番を迎えましょう。

同期に必要な機材パターン1. PCとオーディオインターフェース

Live stage with Sound Engineer

応用が利くが、トラブル回避の工夫も必要

PCとオーディオインターフェースは、一番応用が利くためおすすめです。ですが、PCのスペックが低かったりすると、ライブで止まってしまうなどのトラブルの原因になってしまいます。理想は、サブ機を用意することですが、予算上そこまで用意できない場合には、最低でもそのPCは音楽用にしておくと良いでしょう。

また、作ったオケはMIDIをソフトウェア音源で鳴らしている状態ではなく、オーディオファイルに変換、フリーズさせておくと、ある程度動作を軽くすることができます。また、コーラスパート、ストリングス系、シンセ系…など、パート毎に4つか5つぐらいのステムにまとめておく方法がおすすめです。
リハスタの大きいスピーカーで鳴らしながら、実際に演奏している楽器と同期で流している楽器の帯域が被っていないか確認することも大切です。また、ライブハウスによって鳴り方が変わってくるので、余裕があれば、イコライザーを使って調整してあげましょう。

クリックだけを単独で流せるように

基本的に同期を流す際は、オケをメインスピーカーへ送り、クリックを聴きながら演奏します。ドラマーがクリックを聴きながら叩くことが一般的で、ドラマーのところにだけクリックを鳴らさなければいけません。外にクリックの音が出ていたら台無しですからね……。

その設定は、オーディオインターフェースの機器の設定または、PCのミキサー画面及びDAWなどから行います。こればかりは、機材やDAWのソフトによって違うためにここではすべてを説明しきれないので、その都度機材のマニュアルなどで調べてみてください。
オーディオインターフェースによっては、搭載されているヘッドホンアウトからでは、十分な音量を得られない場合があります。そのときは、ヘッドホンアンプやミキサーを使うなどして、大音量の中でもしっかりとクリックが聴こえる環境を整えておきましょう。

Focusrite Scarlett 6i6 G2 6in 6out 24bit 192kHz USBオーディオインターフェイス

同期で使うオーディオインターフェースは、最低でもステレオ1chのアナログアウトが必要です。が、ヘッドホンアンプを使う場合、もうステレオ1ch必要になったり、たとえばパートを分けてPAに送りたいとなった場合、それに応じたチャンネル数が必要になってきます。チャンネル数が多ければ多いほど、機材自体も値段が高く、大きく運びにくくなるため、用途に合った製品を選ぶといいでしょう。

紹介しているFocusrite Scarlett 6i6は、ステレオアウトが2chあるタイプのオーディオインターフェースです。ヘッドホン端子も2つあるので、何かと応用が利くでしょう。もちろん、普段DTMをするときにも使える優秀なオーディオインターフェースです。

Focusrite Scarlett 6i6 G2 6in 6out 24bit 192kHz USBオーディオインターフェイス

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同期に必要な機材パターン2. iPadとミキサー

Tablet and consoll

運搬性に優れた組み合わせ。通信は必ずOFFにして

iPadとミキサーの組み合わせは、シンプルで持ち運びのしやすいタイプです。iPadで2mixを音楽再生アプリから流す場合は、LR出力の片側にオケを、もう片側にクリックを流す必要があります。この場合、出力される音はモノラルになってしまいますが、しょうがないでしょう。

また、スマホから流すときは、機内モードをONにしておかないと、通知や電話の着信がなってしまい、ライブが台無しになってしまいます。それから、PCの場合にも共通していえることですが、バッテリーの管理はしっかり行っておきましょう。

MACKIE マッキー 超コンパクトアナログミキサー MIX5 国内正規品

iPad/iPhoneを使う場合には、Y字ケーブルを用意して、片側がステレオミニプラグ、もう片側がフォンプラグ×2のケーブルが必要です。

まず、スマホにY字ケーブルを挿して、会場で流したい音源側のチャンネルをPAに送り、もう片側のモニター用の音源をミキサーに挿します。後は、PA側で会場の音量を調節してもらい、手元のミキサーで自分の音量を決めれば完成です。

とっても簡単ですが、会場で細かい変更が効かなかったり、普段使っているスマホを使うとトラブルの原因になったりするので、理想は音楽の再生専用のポータブルプレイヤーなどを用意することです。

MACKIE マッキー 超コンパクトアナログミキサー MIX5 国内正規品

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同期に必要な機材パターン3. MTR

MTR

PCよりもトラブル発生率は低い

MTRでの同期の場合でも、音源を作成するときにはやはりDAWを使った方が色々なことができるので、MTRはライブで同期をするために使う機材として紹介します。

基本的には、2mix音源をPA側に送り、クリックの入ったリズムトラックをドラマーに送るという流れです。PCを使って同期する場合だと、PCのスペックによっては止まることもあるので、ハイスペックのPCを用意できない場合にはMTRを使った方がトラブルの発生を抑えることができます。
ですが、MTRによっては熱などにやられてしまい、動作がおかしくなってしまうなど、完璧にトラブルを防げるかというと難しいところです。どんな機材を使うにしても、トラブルを予測しておいて、もし止まったときはどうするか、バンド内で話し合っておくと本番にもし止まったとしても、乗り越えることができるでしょう。

ZOOM ズーム マルチトラックレコーダー 2トラック同時録音 8トラック同時再生 R8

ZOOM R8は、PCなどで作ったWAVファイルをインポートすることが可能だったり、クリックをヘッドホンにだけ出すことが可能だったりと、同期音源を流す際にかなり便利です。

また、シーケンスモードという、1曲ごとのプロジェクトを順番を決めて連続再生できる機能があるので、ライブの流れを止めずに次の曲にスムーズに移ることができます。

さらにオーディオインターフェースとしても使用可能なので、自宅での音源制作からライブまで幅広く使用することができます。

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その他必要な機材

ケーブル

ケーブルは、ライブハウスによっては貸してくれるところもありますが、自分たちで用意しておくのが無難です。長さは3~5mあれば大体どこのライブハウスでも届きます。5mあるとリハスタの部屋のサイズにもよりますが、ドラムの手元に同期機材を置いて、ミキサーに繋げるときに楽です。

基本的にライブで同期機材を使うときは、ライブハウス側で備えてあるDIに接続する形になります。同期機材を使うときは、事前にライブハウス側にその事を伝えておきましょう。

MOGAMI モガミ 2534 TSフォンケーブル 1本 (5.0m)

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MOGAMI モガミ 2534 Yケーブル (ステレオミニ ↔︎ TSフォン×2) (3m)

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イヤホン

イヤホンはイヤモニと呼ばれるものを使うのが一般的です。比較的安い製品でいうとSHUREのSE215がおすすめです。遮音性も高く、耳から外れにくいので多少の動きは全然平気です。

また、ケーブルを簡単に変えることができるので、もし断線してもケーブルを交換するだけで済みます。少し高いですが、耳の型を取って作るオーダーメイドという方法もあります。耳の形にもよりますが、汗がイヤホンと耳の間に入ってきてしまうことがあります。それを防ぐためにも、オーダーメイドすると、より自分の耳の形に合った外れにくいイヤモニを作ることができます。

SHURE イヤホン SEシリーズ SE215 カナル型 高遮音性 クリアー SE215-CL-J 【国内正規品】

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(PC・iPad用)スタンド

曲の間などで操作することを考慮すると、しっかり固定できるスタンドは重宝するでしょう。なるべく、立てるタイプより、固定できるタイプの方が振動で倒れることも少なくなります。また、マイクスタンドに取り付けるタイプもあるので、何が自分に合ってるか探してみてください。

HERCULES (ハーキュレス) スマートフォンホルダー DG200B

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HERCULES (ハーキュレス) タブレットホルダー DG320B

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同期機材について紹介しました。同期機材は、PCとオーディオインターフェースを使う方法、iPadやiPhoneを使う方法、MTRを使う方法などありますが、やはりトラブルはつきものです。リハーサルで入念にチェックをしていても、いざ本番になって「PCが止まった!?」などの事態が起こりえます。そういったときに、生演奏で最後まで演奏しきるのか、それとも仕切り直すのか、あらゆる事を想定してライブに挑みましょう。

といっても、ライブでオケを流せると楽曲に個性や迫力、豪華さを出すことができ、ライブの演出としても大きな魅力になり得るため、是非積極的に挑戦していって下さい。

この記事に登場した専門家

有限会社フラクタル・デザイン ライター&エンジニア
中村太樹さん
音楽学校メーザーハウスでレコーディングやミキシングを学ぶ。卒業後はDTMステーションを書く藤本健の会社である有限会社フラクタル・デザインに勤務。現在は、レコーディングエンジニアやミキシングエンジニアとして活動する傍ら、記事の執筆もこなす。
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