コンパクトさが特徴なミニベロは折りたたみ機構を持つものが一般的ですが、ミニベロで走ることを重視している人の場合は折りたたみ機構を持たないリジッドタイプがおすすめです。今回はミニベロの折りたたみ機構に着目し、それぞれのメリット・デメリットやおすすめの折りたたみ式ミニベロをご紹介します。
ミニベロは折りたたみ機構をもつもの・もたないものどっちがいい?
省スペース・コンパクトさを生かすなら折りたたみ式がベスト!
ミニベロを買う人のほとんどが、ミニベロに対して「省スペースでコンパクト、気軽に乗れる自転車」と印象を持っています。これを考えると、折りたたみ機構を持っているということがマストになるでしょう。
日本ではガレージがない住宅も多く、「折りたたみは全く必要ない」と思えることは中々ありません。また、マンションの狭いエレベーター、車や電車での持ち運び、物置などにしまう可能性もあるでしょう。これらを考えると、やはりミニベロは折りたためることに意義があり、折りたたみ式を選ぶのがベストだと言えます。
折りたたむことを考えていない人は折りたたみ機構を持たないものがおすすめ
しかしながら、折りたたみ式を購入しても「結局折りたたんだことは一度もない」という人が一定数いるのも事実です。折りたたむことを全く考えていない人の場合は、折りたたみ機構を持たない、リジッドタイプのミニベロがおすすめです。また、ビジットタイプのミニベロはクラシカルなデザインが多く、ロードバイクをそのまま小さくしたようなものもあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解することが重要
折りたたみ機構を持つミニベロは、持たないものと比べて車体やフレーム構造が複雑化し、重量もそれなりに重くなります。それゆえに運動性能が落ち、車体トラブルも起きやすくなるのです。ただ、運動性能が落ちると言ってもミニベロの中での程度なため、気にしていないという人も多いのが現状です。折りたたみ機構のありなしでそこまで価格帯は変わらないため、自分の使用用途に合ったものを選びましょう。
自転車は「あちらをとればこちらをとれなくなる」ものです。目指しているものを明確にし、自分の中で一番モチベーションが高い使い方に合わせて選ぶと良いでしょう。何でも揃っている多機能なものを選びがちですが、単機能重視なものを選ぶことで、より車体の性能を生かした使い方ができます。
おすすめの折りたたみミニベロ
BROMPTON S2L
オリジナルパーツのみと言っていいほどのこだわりで作られている英国製マシン。そのため、独特の質感と雰囲気を持ったブランドステイタスの高いマシンとして人気です。機能偏重ではなく、モノ作りのバックストーリーにも価値を感じられるブランドです。ワンタッチで畳めるリヤは、そのままスタンドになるのでちょっとした玄関先などにも置くことができ、とても使い勝手がいいと思います。
BIKE FRIDAY Pocket Rocket
アメリカのメーカーですが、基本的にはオーダーメイドマシンです。ブロンプトンと同じく自社生産にこだわったブランドで、特にクロモリ素材を生かした細身のチュービングは、しなやかさとのびやかな走りで近年人気が出てきています。味わいがある作りでありながら、よく考えられた独自設計と丁寧な作りで、そのアイデンティティを含めて所有する価値あるマシンです。
BIKE FRIDAY Pocket Rocket
ブリジストンモールトン BSM-S18
アレックスモールトンとブリジストンの共同開発マシン。現代にありがちな名前だけのコラボレーションではなく、互いの技術と知識を出し合って出来上がっています。独自の機構が多く、全てがオリジナルといってもいい贅沢な内容であり、独自のデザインだけでなく乗ってみるとわかる心地よい乗り味に多くのファンを獲得しています。
TERN Surge
フォールディングバイクで有名なダホンの息子が始めたブランドです。折りたたみタイプに限らず、Surgeのようなストリート色の強い、デザイン先行のマシンを作るなど、遊び心と現代センスを持ち合わせたブランドとしてダホンとは違った地位を作り上げています。
birdy standard Disc
元のブランド名はBD-1。フロントフォークはこのブランドのトレードマークともいえる独自デザインです。サスペンションとフォールディングを両立させたシステムは秀逸と言えるでしょう。ドイツデザインらしくとてもメカニカルで、男の子心をくすぐるデザインが魅力のマシンです。
一般的にミニベロに抱かれるイメージを考えた時に、折りたたみ機構を持つミニベロが一般的であり、海外のように広いガレージのない日本では折りたためることが重要になります。折りたたむことで運搬が楽になり、玄関などに置く場合も少しのスペースで済みます。
しかし、いざ折りたたもうと思うと意外に手間がかかるのも事実。結局折りたたむことがない人も少なくありません。どちらが良いかは使用用途次第です。あれもこれもと多機能なモデルを選ぶのではなく、自分が一番重視するポイントのみに着目してより長く使えるミニベロを探してみてくださいね!